3代目GT-FOUR1993年10月~
最期のGT-FOUR
国産車の進化と黄金期は1985年から1993年まで続いたバブル期に花開き、
70年代の暗い時代からようやく新しい時代へと移り変わそうな変化が徐々に自動車産業にも訪れていました。
本日は最期のGT-FOUR ST205のお話をしたいと思います。
セリカは元々スペシャリティーカーとして70年代に発売されました。
80年代は迷走したモデルチェンジを繰り返しましたが、85年に初めてST160系が発売したタイミングで、
フルタイム4WDが投入され、デートカーから本格的なWRC参戦車両と変貌を遂げていきました。
時代はちょうどバブル景気のさなかだったことがモータースポーツへの参戦を促進したようです。
さらに勝てる車の開発に着手できる環境が整ったのといろいろなタイミングがうまく重なった結果、
地味に結構最先端の乗用車ながら4WDラリーで勝利できる車両へと変貌を遂げたのでした。
その後モデルチェンジを行いST180系へと進化していきました。WRC参戦成績も上々でドライバーズタイトルを獲得するなどの好成を残していったのでした。
バブルの最期1994年に3代目GT-FOURが発売されました。
前の年の1993年にST180系のモデルチェンジがあり、ST200系へと進化したのでした。
エンジンは3S系エンジンで当初は3SーGE搭載車とハイメカエンジン搭載車を投入しましたが、
1年後にWRCのホモロゲーションモデルのST205を投入したのです。
初代から続く3S系エンジンですが、細かいところをチューンナップすることで
255psまで出力をあげることに成功し、初代と比較すると約70psもの出力向上をしたことになります。
チューンナップの主な内容は
・インジェクター容量の拡大(430cc→540cc)
・メタルガスケットの採用
・Dジェトロ燃料供給方式
これらのチューンナップにより初代よりも格段に出力を向上させたのでした。
駆動方式は先代同様フルタイム4WDでしたが、スーパーストラットサスペンションを装着し贅沢にもブレーキは対向4ポット(前)対向2ポット(後)のアルミキャリパーを採用し、制動力も向上しました。
大型リヤスポイラーやフードエアスクープ、ウォータースプレー、ミスファイアリングシステムなどをも装備した速参戦できる仕様で国内定2,100台販売されました。
鳴り物入りでデビューしましたが、残念ながら大柄になったことや先代よりもハンドリングが良くなかったこともあり、
1勝しかできずにT230型へとモデルチェンジしていってしまいました。
T230系はGT-FOURがありませんでしたので、実質T205が最期のGT-FOURとなってしまいました。
ラリーの成績はパッとしなかったST205ですが、限定車でそこそこパワフルしかもデザインは結構秀逸です。
そんなST205は今一体いくらするのでしょうか。。?
https://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/11/700090097230200218014.html
20年前の車両ながら結構いい値段です。
あと5年するとアメリカの25年縛りがなくなるので価格が高騰するかも知れません。
現代の道路事情でも十分適応できなんならバブルのころのお金がかかった部品もついていたりするので、今保護して乗っていくのはアリかも知れませんね。
市場ではタマ数が少なくなっており絶滅危惧種ともいわれています。程度がよい車両を発見したら買いかも知れませんね。
本日はセリカ最期のGT-FOURST205の
お話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。