レスポンス&バランス
1980年代の日本の自動車産業は黄金期で、開発が常に行われており、日進月歩で技術が進化していた時代でした。特に初頭は70年代の仕組みを色濃く残す車両が多く、そこから脱却して本当の意味で新開発のエンジンや補機類を搭載したクルマが登場するのは中盤以降だったんです。
1960年代に開発された日産のL型エンジンは耐久性に優れていたもののさすがに80年代に入ると古さが際立つようになり、新型エンジンの開発が急がれていました。
新型の直列6気筒エンジンの開発までの間をつなぐ4気筒エンジンが登場したりしましたが、あくまでつなぎで、本命は新型直6エンジンだったんです。そんな1984年に新型直6エンジンRB20型エンジンが誕生しました。80年代初頭のフェアレディーZ31に搭載されました。
当初は180psとターボ搭載でもまだ200psには少し届かないそんな時代だったんです。スカイラインが1985年に7thスカイラインとして登場する機会にスカイラインはRB20エンジンを中心としたエンジンに切り替わっていきました。
その中でもグループAに出場するために限定800台製作されたホモロゲーショモデル『スカイラインGTS-R』はRB20エンジンに大型ターボチャージャー・専用インタークーラー・等長ステンレス製エキマニ等のチューニングを施した、当時渾身のチューンドカーを市販車に投入します。
出力は210psとこの時代にしてはようやく200psを超えることができもはやGT-Rで登場すると思いきやGTS-Rとして登場します。諸説あるようですが、開発コンセプトがGT-Rとして開発していないようななにかパワーもそこそこだし、圧倒的に何かに欠ける。すこし惜しい感じの7thGTS-Rでした。
それでも今見ても直線を基調としたスッキリとして、それでいてなにか気品のようなものを感じさせてくれる今見てもカッコいいクルマであることは間違いありません。グループA用に開発されましたが、戦績はそこそこで6位入賞が限界だったようです。そんな成績でGT-Rは名乗れませんね。。
現代のクルマと比較すると、やはりフォルムがスッキリシャープでしかも小さく感じます。限定800台のうち今国内に生存しているのは約300台程度とのことです。程度が良いものを今のうちに購入してレストアしながら、維持していくのは今がチャンスかも知れませんね。
一体今いくらくらいなんでしょうか。。?
https://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/16/700070871430190913001.html
走行距離が改ざんされていて少々お安いですが、まだ探せばもっと程度がよい車両が発見できるかもしれません。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2203411644/index.html?TRCD=200002
GT-Rと同様にこの車種はGTS-Xを見かけだけGTS-Rに変えているクルマが多く、本物を探すのは結構根気がいるかもしれませんが、今なら必ず見つかると思います。
いかがでしょうか?
本日はバブル真っ盛り日産開発の新型RBエンジン搭載GT-Rになりきれなかった悲運のスカイラインGTS-Rのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます!