ライトウェイトの傑作
1980年代は日本自動車業界の黄金期って言われていますが、本当にいろいろなクルマが登場しました。
このころはまだ60年代の設計エンジンやプラットフォームが古いものも中にはありましたが、ホンダは先進の気性があったのか、いつもチャレンジャー的な画期的なクルマを開発していました。
それはS500から始まる果敢な挑戦と同じように出すクルマに拘りをもってしかも結構洗練されたものが多く、今見ても驚かされます。
本日はサイバースポーツCR-Xに焦点を当ててみたいと思います。サイバースポーツは2代目CR-Xですが、1987年に発売が開始されました。
初代と比べエクステリア、エンジンともに改良され足回りも洗練されたことで、更に走りに磨きがかかりました。
単に早いだけでなく、ドライビングポジションが低かったり、それによって後方の視界が悪かったところもガラス張りにして改良され、見た目も中身も初代とは比べ物にならないほど進化を遂げて登場しました。
エンジンは当初2タイプ、1500CC、1600CCでした。
1600CCは先代のSIと同様にZCエンジンを搭載し、800kg程度の車体に130psのエンジンを搭載した、それでも結構なモンスターマシンでした。
言ってみれば今の軽自動車の車重に約倍の出力のエンジンを搭載しているということです。
それだけでもモンスターだったのですが。。1989年マイナーチェンジ時にホンダ独自開発のVTECエンジンを投入したんです。
これがまた、相当モンスターエンジンでした。可変バルブ低回転時と高回転時のバルブを使い分けて走りに徹するという今までにない発想で進化を遂げました。
このエンジンB16Aエンジンと言って160psもの出力を発生させるエンジンで、この軽自動車のようなボディーに160psのモンスターエンジンですから、遅いわけがありませんね。。
このエンジンを搭載したCR-Xは当初ジムカーナや峠などで走り屋に広く受け入れられました。
しかもこのエンジンNAなんですよ。NAで当時160psってあまりなく、ターボ全盛でターボ効いて160psならありましたが、これだけ小さく軽いクルマに搭載するあたりがホンダらしく、しかもNAとくれば超マニアックな1台と言えるのではないでしょうか。。?
エクステリアは今見ても遜色なくカッコいい一台ですね。
このクルマグラストップという天井が、スモークガラスでできているグレードでオプションパーツがあったのですが、当時は物珍しく新鮮に感じられましたが、日光が当たるのですが、さえぎるものがないため非常に車内が暑くなり、特に夏は過ごしにくいと聞いたことがあります。
まぁそれにしてもこの大きさにこの車重、そしてVTECエンジン今聞いても乗りたいと思う1台です。
この形いまでもリバイスされていて2代目プリウスやインサイト、CR‐Zなどにも踏襲されているんですね。
やはりいいものは時代を超えてもいいものってことなんでしょうね。そんなサイバースポーツCR-Xは今一体いくらくらいするのでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1480717194/index.html?TRCD=200002
まぁ30年もたてば走行距離も伸びるので、こんなものかと。値段はまだそんなに高くありません。
修復歴なしの車が少ないので、程度がよいものを探すのは少し苦労するかもしれませんね。。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU6743849014/index.html?TRCD=200002
意外と程度重視だと1500CCは穴場だと思います。
公道を乗りこなすという意味でも乗りこなしきれるパワーなのかもしれません。800kgに105ps十分なパワーです。軽自動車が64psと考えると重さ一緒で出力40%程度高いわけですから。
今なら探し続ければ奇跡のようなクルマが発見できるかもしれません。
エンジンはまだしも、外装パーツを確保するのがしんどいかもしれませんね。。それにしてもこの形のクルマ今見ても超カッコいいと思いせんか。。?
本日はバブル時代のホンダ渾身のライトウェイトスポーツホンダCR-Xのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!