もう少し後に時代なら
自動車産業の1980年代は70年代の暗い陰を引きずった時代で、中盤から訪れるバブル景気までしばらくの間暗黒の時代でした。
いつの時代も時代をけん引するというか時代をぶっ壊すというか先進的な考えを持った会社があらわれるもので、80年代半ばからはそんな会社が多く出現してきました。
1985年はプラザ合意がなされた年で、それにより日銀が貸付金利を大幅に下げ、土地や株などが活気づきいわゆるバブル景気が始まった年でした。
そんな追い風もあり、各メーカーは開発費を湯水のように使い、突飛なクルマやいまでは考えれないような面白いクルマをシレっと出してくる。
そんな時代に代わっていったんです。そんな1985年にホンダは3代目アコードを発売しました。3代目アコードには3ドアのハッチバックがあったんです。
昨今では5ドアのワゴンは見かけますが、3ドアのワゴンって面白いですよね。
この代のアコードはすべてライトがリトラクタブルで、エクステリアが2代目のそれとは明らかに違いました。
アコードだけでなく姉妹車のビガーもリトラクタブルで、プレリュードも同じくリトラクタブルで出すクルマすべてリトラクタブルライトなんではないかってくらいリトラクタブルライトでした。
流行っていたのか、各社1車種は必ずリトラクタブルライトのクルマが発売されていたものでした。
話は戻りますが、今では絶対に作らないであろう3ドアハッチバックのアコードを『アコード・エアロデッキ』です。
ロングルーフにリトラクタブルライト、ちょっと今のクルマよりホイールベースが長く、2600mmもあったんです。
斜め後ろから見る角度が一番カッコ良い気がします。
エンジンレイアウトはFFながら足回りは4輪ダブルウィッシュボーンを採用し、さすがバブル時代だけあってお金をかけていますね。
エンジンは発売当初は1800CCでしたが、しばらくするとB20ADOHC2000CCを搭載しました。
このエンジンはなんとシリンダーヘッドがアルミ製で非常に軽量でお金がかかっていたんです。当時はシリンダーヘッドはコスト面で各社鉄製が多く採用されていたのです。
しかし、時はバブル絶頂期メーカーの開発費も製作費も豊富にあったためあえてアルミを採用したのでしょう。
アルミヘッドのおかげもあり、当時、エンジン重量当たりの出力が世界一だったんです。
そんなアコードエアロデッキは個性豊かでカッコ良いクルマであったのですが、当時の日本ではあまり受け入れられることはなく、
販売面で苦戦を強いられたのでした。
しかし、エンジンも軽く、160psのパワーも車重も1200kgとそんなに重くなく。。
良いクルマだったんです。しかし時代が早すぎたのかも知れませんね。。
今いくらするの?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU0980447102/index.html?TRCD=200002
30年前のクルマにしてはまぁまぁな価格です。
絶滅危惧種なので、今ならまだ間に合いますね。
この価格で購入して直しながら保存していく。
なんて楽しみ方もアリなのかも知れませんね。
本日はバブル時代すこし時代が早すぎた?アコードエアロデッキのお話でした。
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