庶民が買えるホンダFR
1990年代は日本の自動車産業にとって絶頂期でした。
特に80年代中盤から1990年代前半にかけては日本経済のバブル期と重なり、開発も販売も極めて順調に動いていたんです。
そんな絶好調は1992年で幕を降ろしバブル経済は急速に萎んで行きました。そんなバブル崩壊から日本の自動車産業に元気を与えるかのような画期的なクルマを1998年にホンダが発売しました。
S800以来29年振りのFR
ホンダS2000です。ホンダの50周年記念に合わせたクルマで、ホンダS800以来のホンダ車にしては珍しいFRレイアウトのクルマでした。
それだけホンダが本気でFRスポーツカーに拘りをもって発売したことをうかがい知ることが出来ますね。
エンジンレイアウトも去ることながらエンジンもすんごいエンジンを開発したんです。
自然吸気でVTEC搭載ノーマルで250psものパワーを発揮するスーパーエンジンでした。回転数は9000回転まで対応するもので、この回転数はF1に匹敵するエンジンでもありました。
ノーマルでそんなエンジンを搭載したFRスポーツ。
それだけでも十分に魅力あるクルマにも関わらず、オープンカーでもありました。
それが結構バブル崩壊後なのにイケイケ感があって素晴らしいことだったんです。
しかし。。時代は残酷で、バブル時代に出したなら間違いなく大ヒットした車に違いないのですが、国内販売台数は10年で2万台とこの形とスペックにしては超ショボい販売台数となってしまったんです。
ちなみに全世界では11万台販売バブル時代のソアラが10年で国内販売台数が60万台を販売した事を考慮すると少ないです。。
高性能に付き25年縛りがなくなって
時期が悪かったと思わざるをえませんね。そのかわり中古市場ではタマ数が少ない事と25年縛りがなくなったこともあり、程度が良い車両はアメリカに輸出されてしまっているような状況です。
NAで250psにオープンカーアメリカ人が大好きな感じがしますよね。
アメリカ人でなくてもこのサイズでこの車重にこのエンジンパワー乗って見たい1台ですよね。
このクルマはスポーツカーとして後世まで語り継がれる名車であると勝手に思っていますが。。
時期がもう少し、あと7.8年早ければ、間違いなく国内で10万台以上売れたに違いないクルマです。
新車の販売台数が少ないってことは中古市場で人気が出ると非常にプレミア価格になってしまい、手が出しづらくなってしまいますが。。
勿体無いクルマです。発売した頃に乗っていたら面白いクルマだったのでしょうね。10年落ちくらいの頃ならまだ安く手に入って楽しく
遊べたでしょうに。。残念です。。
今いくらなの?
一体今いくらくらいするのでしょうか?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1616212616/index.html?TRCD=200002
このクルマも5年くらい前まで100万年前後で手に入ったのですが。。
すでに時遅し。結構な価格になってしまいました。それはそうですよね。これだけのエンジンを搭載
しかもオープンカーですからね。。
新車で338万円の価格ですから、15年前の車としては結構高い値段だと思います。
でもこのクルマはまだ、値段が上がっていくと思います。乗って見たい方は今のうちに程度が良いのを探して保存しながら楽しむっていう
選択肢もアリだと思いますが、いかがでしょうか。。?
本日はバブル崩壊後29年振りの本気のホンダFRスポーツホンダS2000のお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます!