1978年~1984年
排ガス規制後の国産車
戦後国産車の開発が著しく伸びたころ排ガス規制が始まりました。
それは、それまでの自動車のつくりを根底から覆すような厳しいもので、構造設計から作り直さないと適応できないクルマが多発したのです。
73年から施行されたこの制度はおそらく当時の国産車のほとんど腑抜けにし、好調だった国産車の開発はとん挫したかのような格好になりました。
中にはスポーツグレードごと無くなる車種もありました。
1970年代も後半に入ると多少改善されつつありましたが、それも一時しのぎの構造やエンジンだったりしました。ちょうどそのころですね。ポン付けターボが流行りだしたのは。
70年代は60年代に設計されたエンジンやプラットフォームの組み合わせを変えたり、補器類を変えることで新車を開発していました。
60年代に設計されたものは排ガス規制により、ほとんど使えなくなり、なにがしかの改良が必要でした。
そのターボも当時のものは精度が低く、ターボラグというアクセルを踏み込んでもなかなかターボが効かない、そしてある一定の回転数に達したときに急激に作用するいわゆるドッカンターボでした。
そんなショボいエンジンでもまだマシで100ps以下なのにスポーツグレードを名乗らなければならない車種は結構ありました。
身の丈にあった開発というか、たまたま新しいものを作ったらそうなったのかは別として、1978年にパブリカスターレットからフルモデルチェンジしたスターレットKP61はカローラのエンジンに新しく開発したプラットフォームを組み合わせたFRながら2BOXスタイルを貫いたクルマでした。
初期のものはパブリカスターレットを踏襲したような丸形2灯のライトを装備しており、ブレーキはフロントディスクブレーキ当時まだ多かった、リアのリーフリジットは4リンク+コイルスプリングに変更されました。
エンジン設計は60年代のものでしたが、新しく開発されたプラットフォームは車重730kgと先代のものよりも少し軽くエンジンパワーが72psと控え目でしたが、パワーウェイトレシオとしては比較的優秀な方であったようです。
1980年にマイナーチェンジを受け角型2灯のライトとなり、前面は角ばった印象で、後面は丸みを帯びた印象の面白い車となりました。
車重が軽く、エンジンも4K型を搭載しており、エンジンルームが現代のクルマと比較するとスッカスカなためメンテナンスやチューンナップも思いのままで、いじればいじった分だけ速くなることもあり、当時プライベーターやチューナーの間で人気がありました。
しかも廉価版のDXなどのグレードは中古市場で二束三文の価格で販売されていたため多くのプライベーターから重宝されました。チューナーも多くいたことからスターレットのワンメイクレースなるものまであり、モータースポーツのシーンでも活躍した車です。
中期型と呼ばれるモデルは1980年から1982年までの発売で、このモデルまではキャブレターを搭載したクルマでした。その後はインジェクションになってしまうためキャブレター搭載では車検に通らなくなりました。
そのため純正をSOLEXなどのキャブレターに変更しても車検に通せる前期中期モデルが結構人気だったりしました。
もはやこの大衆車ですら、すでに約40年前のクルマとなってしまいました。そんな中期型スタ–レットKP61は今一体いくらなのでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2434068712/index.html?TRCD=200002
中期型です。これ超希少モデルです。程度もばっちりでこの価格は買いです。
多少手を入れればきれいになるレベルです。また、
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2644381945/index.html?TRCD=200002
前期モデルですが、これは超お買い得です。板金したらこんな価格では収まりません。いかがでしょうか。。?中期モデルのお話でしたが、奇跡のような前期モデルがあったので。。
本日はバブル前初代スターレットのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!