1960年代黎明期
国産車の大量生産は1960年代に入り始まりました。国策により多くの人数とある程度の出力を求められ、各メーカーはしのぎを削っていました。
60年代の各社の開発は目覚ましく日進月歩という言葉がピッタリで多くのエンジンやクルマが開発されました。
本日はトヨタスプリンターE20型のお話をしたいと思います。
1960年代にカローラの2ドアファーストバック版としてカローラスプリンターとして登場しましたが、1970年に入り独立したブランドとしてスプリンターが発売されました。
当時は2グレードしかなく2ドア飲みの設定でした。デラックスとSL(スポーツ&ラグジュアリー)それぞれ68psとシングルキャブの77psの出力で、車重は700kg程度と今の軽自動車よりも軽かったんです。
まぁパワーステアリングはついていませんが。。
K型1200CCエンジンで77psの出力は上出来で、その後約40年以上作り続けられたエンジンですが、終始70ps程度の出力でしたので、当初の出力は結構高かったことがうかがえます。
1971年にマイナーチェンジを受け新開発のT型エンジンを搭載し1400CC95psの出力となりました。
車重を考慮すると今でも十分な出力で、当時の道路事情を考えると必要十分なものだったと思われます。
1972年にスポーツバージョンの2TGエンジン搭載のスプリンタートレノが登場しますが、同じ時期のクーペは2T-B型エンジンで105psと車重は今の軽自動車よりも軽いので本当意味で必要最低限?必要にして十分な出力であったことがうかがえます。
黎明期のクルマにはパワステはついていませんが、ガソリン供給装置はキャブレターで音がよく、人馬一体感を味わうには十分な出力で無理に早くないところが時代の味というか、それはそれで良いものであったのではないでしょうか。。?
どうしてもスポーティーや速い方に惹かれて行ってしまいがちですが、クルマの味を十分に味わえる出力と装備を備えている黎明期のクルマたちなのだと改めて思わされますね。。
もはや50年近くも前のクルマですが、デザインは今見てもカッコよく現代のクルマよりもスッキリしていて、潔さすら感じます。
そんなスプリンターSLは中古車市場にあるのでしょうか。。?
大衆車の特に何の変哲もないグレード、しかも50年近く前のクルマなので、専門店でも珍しいのではないでしょうか。。?
通常の中古車市場にはありませんでした。
スプリンタートレノばかり注目されがちですが、いがいとスプリンターSLってカッコいいと思いませんか。。?出力もそこそこだし、見た目も悪くない。外装系のパーツとエンジンがレアなのでその辺メンテナンスが少々大変そうですが。。
あったら購入を検討してもよいかも知れませんね。
本日は黎明期、初代(カローラが取れた)スプリンターのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます!