これ以上無いほど美しいフォルム
国産車の黎明期に活躍した
1960年代後半から1970年代にかけて日本ではマイカーブームが訪れ、庶民でも手軽にクルマが購入できるようになりました。
価格はピンキリで安価な軽自動車から高級車までありましたが、この頃の国産車のデザインは今の国産車と比較しても美しいものが多く、見るものを引き付けます。
戦後わずか15年~25年程度しか経過していないにもかかわらず、技術の進歩は目覚ましくそれに並走する形でデザインの進歩も目覚ましかった時代です。
特に1970年代に入ってからの国産車には目を見張るものがあり、このデザインってこれ以上ない今後も出てこないであろうデザインのクルマだ!って思えるものがいくつかあります。
いすゞがまだ乗用車を生産していたころのいすゞ117クーペ(ハンドメイド)
やスバル360も軽自動車ながら美しい
デザインで今見ても全く引けを取らない
デザインだと思われます。
トヨタ2000GTもそのフォルムは現在でも美しく気品に溢れていますね。
117クーペも2000GTも量産ではあるものの販売台数から言えばあまり多い台数とは言いづらく、本当に量産で美しいといえば、1969年から1978年まで全世界で55万台も販売された初代フェアレディーZではないでしょうか。。?
本日はフェアレディーZの中でも一番
美しいと思われる240Z-Gについて
お話したいと思います。
1971年のマイナーチェンジに伴い
それまで輸出車用だった2400CC
エンジンを搭載したフェアレディーZを
投入しました。
当初は240Z、240Z-L、240Z-G
の3車種ありましたが、一番売れたのは
240Z-Gでした。
FRPのバンパー一体型のデザインでそれまでのグリルがあるデザインとはちがい
グリルレスのロングノーズの美しいデザインです。
Gノーズと俗に言われていますが、正式には『エアロダイナノーズ』という名称なんです。
このGノーズ付きの240Zは出力150psと432と呼ばれるDOHCエンジン搭載車よりも扱いやすく出力もさほど変わりがなく、S20エンジンよりも難しくないL型のボアアップ版であったことから、メンテナンスもチューンナップもしやすくレースシーンでも240Zの方が良い成績を残すことができたとのことです。
どうですか。。?
今見ても、ほかのどの年代のクルマを
見てもここまで美しい量産車はいまだかつて見たことがありません。
しかもチューンナップもしやすく、かつ、壊れにくいエンジンを搭載している
となれば、売れないわけがありませんね。
当時のポルシェの半額で通常国産車の
約2倍程度の価格であったことから国内でも多く販売され、海外ではなおさら『プアマンズポルシェ』ともいわれていたそうです。
それにしても約50年も昔のクルマなのに現代での通用するほどの美しいデザインです。
通用するっていうのもおこがましい感じのもはや走る美術品ですね。。
そんなフェアレディー240Z-Gは
今一体いくらくらいするのでしょうか?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1722510858/index.html?TRCD=200002
50年前のクルマでこの走行でこのコンディションもはや走る宝石とでも言いますか、そんな値段でも仕方ないね。。と言わざるを得ませんね。
それにしてもお高くなりました。
20年前なら300万円以下で購入できたのに。。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2325795104/index.html?TRCD=200002
頑張って手が出る価格ではありませんが。。
それでもまだ安価なのかもしれません。いつ見ても何度見ても美しいデザインですね。もう出てこないデザインなのでしょう。
本日は黎明期デザイン最高の日産フェアレディー240ZGのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとございます!