1990年代は国産車の黄金期
バブル景気を背景に各社開発が進み80年代に暖めた仕組みやエンジンが花開いた時代でした。
そんな黄金期は10年もなく実際は3.4年程度だったそんな短い期間でした。
バブル景気が崩壊後の国産車の環境は劇的に変化していき、今までのようなスポーツカーなど燃費が悪い車は悪とされ、代わりに省エネ、低燃費のクルマが主流になっていきました。
特にバブル崩壊後の1993年以降に発売されたクルマは低燃費やハイブリット、電気をうたった車が多かったように感じます。
なので、FRやスポーツカーなどというカテゴリーで販売するクルマは皆無に近かった、そんな時代になっていました。
1990年代も後半になるとそれまで新発売することがなかったようなクルマが多く登場するようになりました。
しかしながら、時代と人々のニーズがそのようなクルマを欲していたから仕方がないのだと思います。
本日はそんな時代に逆行するかのような立ち位置で販売され、前評判では相当期待されたクルマアルテッツアージータに焦点を当ててみたいと思います。
アルテッツアーの亜種にあたるワゴン車です。
エンジンは2タイプ2,000CC1G‐GTEと3,000CCの新型2JZ型のエンジンを搭載して発売されました。
エンジンレイアウトはFRと4WDの2種類で車重もスポーツワゴンとしては結構重く、1,400kg~1500kg程度
エンジン出力は220psとそこそこのそれでもFRとなるとトラクションのかかり方が微妙だったりして、FRスポーツというには少し物足りない感じが否めませんでした。
4WDにしても車重が結構重くその割にはエンジン出力が少なく220psに1,500kgというのは当時でも比較的非力な方で今一つチューニングを施さないとならないそんな感じの中途半端なクルマという印象が強いそんな感じでした。
しかしながら、前評判としては久々のFRセダンとして相当期待されていたのです。
バブル崩壊後はFRというカテゴリーで発売するクルマはなく、むしろブランドが消滅してしまったり、無くなってしまうことが多かったそんな時代にあえてFRスポーツセダンを発売するということでしたので、相当期待はされていました。
しかしながら、NAエンジンのラインナップだけで車重も重く、重さを消すだけのエンジンパワーがあるわけでもなく、本当に中途半端なクルマになってしましました。
この後この車種はレクサスブランドになってしまいますので、アルテッツアーとしてはこの時代が最後のブランド名になるんです。
そんなアルテッツアージータですが、エンジン素性はよくチューンナップのベース車両としてはいいクルマです。
2JZ型エンジンはA80スープラと同じですので、スーパーチャージャーを後付けするかターボをつけることによって激的に速い車に生まれ変わることが可能なんです。
20年前のクルマなので、辛うじてエンジンや足回りのパーツも探せばまだありそうです。
そんなアルテッツアージータは今一体いくらくらいするのでしょうか?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2130479801/index.html?TRCD=200002
ベース車両としてはまぁまぁです。安いですね。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU5608822032/index.html?TRCD=200002
すでに少しいじっているクルマでもこの価格です。この車両ならしばらくは現代の道路事情でも走れそうですね。
ワゴンの2,000CCでもよいのですが、あえて数量の少ない3,000CCをチョイスしてレアを狙ってみるのもセダンに乗るよりも面白いかも知れませんね。
本日はバブル後久々発売FRワゴンでもちょっと期待外れだったアルテッツアージータのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!