1992年に日本経済はバブル経済が崩壊しました。
明確な線引きはないものの、株価や土地の価格はそれまでのバブル時代とは違いバブル以前の水準まで大きく下落し、世の中全体が消費ということに対して慎重になった、そんな時代の始まりでした。
年々景気は悪くなるため、それまで売れていたものは当然売れなくなり、消費から節約省エネに世の中がシフトしていきました。
当然自動車業界にも影響は多分にあり、自動車そのものが売れなくなり、やはり消費から省エネというワードに基づいた車種が登場していきいました。
70年代から続くスポーツカーというカテゴリーは時代に相反した燃料の消費を促すという意味では招かれざる客のごとく、社会から疎まれる存在へと変化していきました。
そんな1999年に果敢にも日産はライトウェイトスポーツの分野で新車を発表します。
S15シルビアです。
この時代によくぞまぁ思い切った決断をしたものだと感心させられます。
逆にマーケティングなり、何か戦略があったのが非常に疑問に思われますが。。
S15シルビアはS13から続くSR型エンジンの最終形のエンジンへと成熟を遂げていきました。
ターボ搭載車で2000CCで250psもの出力をひねり出すまでに成長?成熟したエンジンとなり、NAでも165psとそこそこの出力を出すエンジンへと変貌を遂げていきました。
ミッションも6速マニュアル車が投入されそれ相応の気合の入れ方はしていたようなのですが。。
先代のS14と比べると、若干ですが、全長で75mm全幅で35mm縮小され、それまでの大型路線から、元のS13程度の大きさまでダウンしてコンパクトになりました。
この時代だったからこそ、今の時代になって希少価値が上がっているのかもしれません。
当時の販売台数は43000台と思いのほか少なく、S13が6年間で30万台販売したことを考えると時代ってすごいな。。と思わざるを得ません。
単純に3年間に置き換えてS13が仮に15万台としてもおおよそ3.4倍もの差があるのですから、足元にも及びませんね。
それにしてもソアラがバブル当時10万台の販売台数だったことを考えると6年間で30万台ってもの凄い数字ですね。。
デザイン、時代背景も多分にあるとは言え、今の時代ではまったく考えられないような販売台数です。
話はそれましたが、S15もそう考えると売れてはいなかったもののこの時代のこの車種としてはそこそこ頑張ったほうなのだと思わされます。
今の時代なら逆に新鮮で購入する人もいるのでしょうけれど。。排ガス規制や安全基準が高くなりすぎていてコストがかかりすぎで、おそらく400万円とか500万円スタートの車種になってしまうんでしょうね。。
微妙な価格です。一般の人にはなかなか手が出ないですし、ライトウェイトでスポーツカーにそんな金額を出す人は少ないと思われ。。
単純に考えたら商売としては当時よりももっと難しいのでしょうね。。
そんなS15シルビアは今一体いくらするのでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1933707337/index.html?TRCD=200002
まぁそうでしょうね。。
販売台数が少ないし、ライトウェイトスポーツカーというカテゴリーではおそらく一番最後に発売された車種なので、そういった意味でも希少価値が高いということでしょうね。。
この走行距離でも車種は修復歴がないのがとてもレアなんだと思います。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2277382305/index.html?TRCD=200002
これも奇跡のような1台です。走行距離が一桁でこのキロ数まぁこれも価値なりなんでしょうね。
今探してずっと乗る方向けかもしれませんね。。
それにしても高くなりました。修復歴ありの安い車両を探して直しながら乗るって道もなくはないのでしょうけれど、かえってお金がかかることが予想されます。
なので、この手の古い車を購入する場合はやはり程度がよいものを根気よく探し維持しながら乗るっていうのが王道なのかもしれません。。
本日はバブル崩壊後にあえて発売された悲運のライトウェイトスポーツ日産シルビアS15のお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます!