80年代らしい直線の日本車らしいデザイン
1980年代初頭は70年代の面影が色濃く残る比較的暗い時代で自動車産業は特に70年代に被った痛手を引きずる元気のない時代でした。
日産は80年代から1990年には技術で世界一になろうという901運動なる取り組みを全社で行っていました。
特にエンジンの開発には力を入れており、V型6気筒エンジンは一からの設計から開発し、相当予算をつぎ込んでいたようです。
その甲斐あって80年代後半には3000CCツインターボ搭載で255psを発生させる高出力エンジンの開発に成功します。
そのほんの少し前、まだ開発途中段階ですが、70年代には国産車には搭載されていなかったV型6気筒エンジンをいち早く搭載した日産フェアレディーZ Z31が1983年に発売されました。
このクルマはロングノーズショートデッキの直線的なデザインでこれまでのフェアレディーZを踏襲した最後のデザインとなったZでした。
先代のS130と違いセミリトラクタブルライトも当時最先端で非常にカッコよく見えたものでした。
エンジンタイプは発売当初V6気筒2000CCと3000CCの2種類があり、ボディータイプは2シーターと4シーターの2種類存在していました。
V6 2000CCは170ps
V6 3000CCは230ps
で当時としてはかなり高出力の部類でそのエクステリアと相まってようやく復活したZというイメージが強くかったのです。
70年後半の元気のない時代からの脱却を果たせた感じでまさに80年代を代表するスポーツカーとして当時は日産のフラッグシップカーだったのです。
1985年にR31スカイライン用に開発されたRB20エンジンにセラミックツインターボを搭載したモデルが追加販売されます。
このセラミックターボは当時世界初の機能で直6ツインターボで180psと先代の時代遅れとなったL6気筒と比べると格段に出力は向上し、その技術の高さを世に知らしめたのでした。
前期型と言われるこのモデルのRB20搭載モデルは非常にレアで販売台数が少ないことから中古車市場でも比較的高値で取引されています。
そんなZ31ですが、1986年にマイナーチェンジが施され、それまでの直線的なデザインから丸みを帯びたデザインで、北米の日産がデザインしたらしく、何か外国人が好きそうなデザインとなり、日本のZらしさは無くなってしまいました。
1989年まで発売されますが、89年をもってZ32へとモデルチェンジし、さらに北米っぽくなり、もはや日本のフェアレディーZではなくなって行ってしまいました。
そのような意味からすると、最後の国産らしいフェアレディーZはZ31の前期型までといえるのかもしれませんね。。
個人的にはZはV型エンジンではなく直6エンジンしかも2シーターという認識がなぜかあり、この時代のZでもRB20搭載のZにあこがれたりします。
RBエンジンは腰下がL型を流用して開発されたエンジンなので、もしかすると乗せ換えてL28なんかを搭載しても面白いのかもしれません。
とはいえもはや35年以上も前のクルマにチューンナップなどナンセンスなのかもしれませんが。。
そんなZ31は今一体いくらくらいするのでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU0516554855/index.html?TRCD=200002
2シーターRB20前期型ありますが、もはやクラシックカーの部類です。
それでも200万円程度で購入できるならアリかもしれませんね。
MC後の2シーターはもはや応談とは
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1489839012/index.html?TRCD=200002
実用を考えるなら4シータでも良いのでしょうけれど。。
本日は日本車らしい最後のフェアレディーZZ31のお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます!