当時奇抜なデザイン
年代は自動車メーカーにとって技術革新が目覚ましく進化した時代で、新しいエンジンや新しい仕組みがいくつも登場しました。
組み合わせにより画期的なシステムを生んだりしていたんです。
80年代初頭の1983年にホンダは次世代のモデルとなるクルマを発表しました。バラードスポーツCR-Xです。
このクルマ日本のクルマには今までなかったような外観と軽自動車並みの軽さを武器にローラースケートのように走るということで、『ローラースケートGT』なんて呼ばれていたりしました。
クルマを途中で切り落としたようなファストバックなスタイルにセミリトラクタブルライトを装備しており、当時日本車にはない形で、初めて見たときは、何かへんてこりんなクルマだな。。
と感じさせられたことを思い出します。
このクルマは1300、1500ccのエンジンを搭載し、800kgを切る車重でキビキビ走る人馬一体的なことが人気の一つにあげられます。
1985年マイナーチェンジにより1600ccインテグラと同じZCエンジンを搭載したSIが投入されます。
このエンジンは130psの出力で当時は軽くふけが良く、小型のCR-Xにはピッタリのエンジンだったのです。
車重は860kgになったもののパワーも上がり、より走りが充実したクルマになっていきました。
1987年にフルモデルチェンジして新たに登場した2代目CR-Xは1500、1600ccの2種類で1600ccは初代と同様ZC型エンジンを搭載し、ダブルウィッシュボーン形式のサスペンションに改良されました。
車重が軽く足回りも強化され、先代よりもより、軽快に走れるクルマに進化を遂げたのです。
しかし、駆動形式はFFなので、どうしてもフロントヘビーになりがちで、悪路などでは挙動が突然変化したり、ピーキーな動きになることもありました。
この動きを利用した走り方が、ジムカーナにはマッチし、その時代には活躍したのでした。
2代目CR-Xは小型軽量車にハイパワーエンジンを搭載したローラスケートのようなクルマでしたが、更に進化を遂げていきます。
ホンダ新しいバルブシステム1989年にVTECエンジンを搭載したSI-Rを発売します。
このエンジンは凄い発明品でカムシャフトにハイ/ロー2種類のカムを設け、そこに接するロッカーアームを一定の回転数に達した際に切り替え、バルブタイミング・リフト量を変化させる。
つまり、低回転域と高回転域それぞれにおいて、バルブタイミングおよびリフト量が最適化され、低回転域のトルクと高回転域のパワーを両立させることが可能となったエンジンなんです。
高回転と低回転のカムを変えることが可能になったエンジンで国内では当時量産スポーツモデルに2番目に搭載されたクルマでした。(最初はインテグラ)
そのカムシステムにより160psのパワーを獲得することができたのです。
自然吸気で160psは当時驚異的なパワーで、ターボ全盛の80年代においてはNAでその数字は考えられないほどセンセーショナルだったんです。
1600ccエンジンですから、リッターあたり100psの出力しかもNA(自然吸気)画期的です。この数値っていまのクルマと引けをとりません。
しかも1tそこそこの車重ですから運転しやすいわけです。
今どんなことになってる
当時はAE86と人気を2分していましたが、やはり現在でも旧車高騰に引っ張られる感じで価格が上がってきているようです。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1805355396/index.html?TRCD=200002
修復歴なしの筐体が少ないためそれだけでも価値があり、走行距離が少ないと更に高額になる傾向です。
このクルマを本気でレストアしても面白いかもしれませんね。
程度が良い車両が探せばまだ手に入りそうです!今ならまだ間に合いますので乗りたかった方はお探しになってはいかがでしょうか。。?
今チャンスです。これ以降さらに価格が上がっていくことが予想されます。
ライトウェイトの程よいパワーいいクルマですね。
本日はバブル時代の新開発ホンダCR-Xのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!