最期のライトウェイト
2000年代までどうにか
国産車の新車の開発は景気に左右されるところが大きく古くは高度経済成長期、最近では1990年代のバブル景気のころに多くの新車が発売されていました。
どうしても開発予算はクルマが売れてから、余った費用でまかなう事が多かったせいか売れた後何年か後に名車と呼ばれる車種が多く発売されていました。
それとは逆に景気が悪くなると保守的になるせいか、パワーを追い求める車は発売されなくなり、代わりに省エネや燃費がいいクルマが求められるようになっていきました。
近年ではバブル崩壊は1993年ですから、それ以降のクルマにはパワーや速さは必要なく、節約や低燃費というワードが人々に響くものになりました。
しかしながら、1999年1月に無謀にも日産は最期のFRライトウェイトスポーツシルビアS15を発売します。
バブル崩壊からすでに6年も経過している99年に、よく発売する決断をしたものだと感心させられます。
時代は省エネ、節約の時代で、ハイブリットカー全盛の時代です。当然スポーツカーというカテゴリーは世間では全く必要がないカテゴリーでした。
事実そのころ発売された車種でスポーツカーと呼ばれるモデルはほとんどなく、特にライトウェイトの分野においては他にホンダS20001種類のみの発売でした。
日産シルビアS15はSR20エンジンを熟成させ、220psまで出力を高めた最終形のエンジンを搭載しており、そのころの国産車ではそんなに高い出力ではありません。
車重も1200kg程度と当時としては軽い部類でしたが、実際のところそんなに軽い物でもありませんでした。それでも当時ライトウェイトスポーツカーはこの車種しか存在しなかったため希少車でありました。
しかし残念ながら、平成12年の排ガス規制に対応できませんでした。そのためわずか3年でブランドごと消滅するという悲しいことになっていしまいました。ライトウェイトスポーツカーはその後ほとんどといってよいほど発売されることはなく、今日に至っています。
そんな最期のライトウェイトスポーツカーは今一体いくらするのでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2515811176/index.html?TRCD=200002
程度がよいと結構な値段です。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1698275323/index.html?TRCD=200002
最終型はこんな感じですね。まだ15年程度しか経過していないので、購入して直しながら乗るのはアリかもしれません。
本日は最後のFRライトウェイトスポーツカー日産シルビアS15のお話でした。
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