マニアックなカーナビ
本日はレストレーションつながりで、
カーナビの修理に関して
お伝えできればと思います。
1990年ごろからGPSを使った
カーナビゲーションが一部の車に
搭載されるようになりましたね。
当時はオプションで高級車に搭載
なんてことが多かったようですね。
当初はCDに地図情報をいれ
それを再生するようなシステムでしたよね。。
地図精度もわりとザックリで
いる位置は分かるので便利は便利でしたね。
とくに方向音痴な私としては。
数年するとDVDに情報を詰め込んだカーナビが
主流になっていきましたね。
今でもDVDナビは市場に出回っていて
HDDナビと比べると丈夫で
ディスクさえ最新のものであれば
かえって使えるものも結構あります。
さて、
本日は旧車ではなく、
旧カーナビの修理の
模様をお届けさせていただければと
思います。
2000年代に入り少しするとHDDナビが
主流になっていったんですよね。
04年ごろから純正で現れはじめ、
各社DVDからHDDに機種を切り替えて
行ったんですよ。
HDDナビはCDを演奏すると
勝手にHDDに録音する機能が付いていて、
大変便利です。
私の好きな機種は2005年に発売された
カロッツエリアAVIC-ZH900MDという機種ですね。
このナビはモニターが本体に格納されて
いるタイプで、CD、DVD、MDの
3つのメディアを再生できるだけでなく、
MSVもついていてダビングした音楽を
聞ける優れものなんですよ。
ただ、結構壊れやすく、
CDやDVDを入れるための
ゲートが開かなくなる、
格納されているモニターが出てこない、
タッチパネルがズレている。
各メディアの再生ができない
(レンズの出力劣化)
なんていう不具合が多いんですよね。。
本日は先日購入したZH900MDの不具合を
解消する模様をお送りしますね。
ちょっと長めになってしまいますが。。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
この筐体は作動未確認で購入して、
作動を確認したところ
モニターが出てこない不具合でした。
さっそく修理に取り掛かります。
ステップ1
目に見えるすべてのネジをはずします。
ステップ2
CD、DVDをいれるゲートを外します。
ステップ3
ゲートをはずすとフィルムケーブルがあるので、
それをはずします。
保護パーツのネジを外して、パーツを取ります。
パーツを外してケーブルストッパーのレバーを
ゆるめてケーブルをはずします。
ステップ4
ゲートが取れたら
スライドフレームのネジをはずして
フレームを取り外します。
ステップ5
モニター収納部分を本体から外します。
この時本体にフィルムケーブルが
ベッタリついているので、
フィルムを破らないようにはがして
ストッパーを外してモニターを取り外します。
ステップ6
ひっくり返すと、
モニター格納に使用するモーター、
ギアが収納されているスペースがあり、
ネジで止まっているので
ネジを外します。
ステップ7
ネジを外すとモーターが左右についています。
スライドにかかわるモータは左側ですので、
左側のモーターのネジを外します。
ステップ8
スライドレールに油の汚れやホコリがたまり、
モニターのスライド機能を阻害
していることが多いので、
綿棒にベンジンをしみこませ、
左右上下きれいにふき取ります。
ステップ9
モーターを新しいものに交換します。
(必要に応じてハンダこて
で接続線を入れ替えます。)
ステップ10
レールに機械油もしくはシリコングリースを
塗ります。
ステップ11
ステップ1~7までの逆手順で
組み立てます。
作動確認したら完成です。
この機種のメカニカルに動くところが
大変好きです。
古い機種なので、中のプラスチックギアや
モータが摩耗している場合が多いのですが、
簡単に変えられるので、
動くように再生したりしています。
あくまでも趣味の範囲ですが。。
壊れたものが動いたり、
汚かったものがキレイにしたり、
することが好きなんですよね。
この年代のナビは製造から15年程度経過
しているので、
壊れている筐体が多いのですが、
当時の音響パーツは現代のパーツより
質が良いものがつかわれており、
音質も現代のものより格段高い
クオリティーを再現してくれるので、
その面からも気に入っています。
メカニカルな動きと音響グレード、
DVDビデオが見れたり、
アンプをつないで拡張したり、
スマホナビは便利なんですが、
DVD見れないし、
音響に関してはやはり劣る部分も
ありますし。
今度はアンプに直接スマホを差し込んで、
稼働するか、
試してみたいと思います。
うまくいくようでしたら、
旧車でも高音質の音楽を聴きながら、
ナビゲーションもできることになりますね。
DVDは見れませんが。。
アンプのテストは後日報告させていただきます。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。