三菱ライトウェイトスポーツ
1990年代は自動車産業の黄金期と言われています。80年代半ばからバブル経済と共に開発費を湯水のように使い様々なクルマが誕生した時代です。
バブル景気は90年代初頭に失速しバブル崩壊後は省エネやエコが主流となり、モータースポーツも自粛というか金銭的に予算がおりないためなかなか企業も参加することができなくなり、撤退する企業が多くなりました。
そんな1994年に三菱から三菱FTOがデビューしました。
FFながらコンパクトなライトウェイトスポーツカーとして、2000CCV6エンジンを搭載し、三菱独自のバルブ可変システムMIVECを搭載したエンジン出力はNAながら200psと95年にインテグラが登場するまでの短い間ですが、FF最速と言われていました。
モータースポーツでも活躍しGT300では優勝はできなかったものの6位入賞などそこそこの活躍はしたようでした。
当時のポルシェ911(MT)と911(AT)の3台で筑波サーキットの5ラップバトルでは
ポルシェ911カレラS(993 MT):1分10秒41
FTO(MT):1分11秒10
ポルシェ911カレラS(993 AT):1分11秒56
とポルシェと引けを取らないATに至ってはFTOの方が速いラップをたたき出していたのです。車重も1200kg程度と当時のクルマにしては軽い方だったのです。そのためか海外では個性的なカスタマイズ車が結構あったりします。
日本ではあまり見かけませんが、クルマ自体の性能はよく、ジムカーナなどでは今でも現役のチューンナップベース車として注目されていたりします。スペシャリティーカーですね。FFでAT主体にしたクルマですが、シフトアップダウンができるクラッチがないマニュアルのようなクルマで一応スポーツマチック的なそんなATモードがついていた気がします。
そんな三菱FTOは94年~00年までの約6年間で4万台弱が生産されました。
今一体いくらするのでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2198758121/index.html?TRCD=200002
そこそこの走行距離ですが、まぁ25年前のクルマとしては安価ですね。少しマイナーなクルマなので、部品の調達や維持するのが結構大変そうですが。。
今見ると結構イケている気がします。当時はGTOの廉価版みたいであまりカッコいいとは思いませんでしたが。。小型ライトウェイトスポーツカーがなくなった今、改めてこの手のスポーツカーに乗って見るのもアリかも知れませんね。
本日は三菱がバブル後に販売したライトウェイトスポーツ三菱FTOのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!