北米トヨタの依頼から
海外マーケットを見据えて
１９８０年代に入ると７０年代の
頃よりは若干良くなっていった
自動車産業ですが、日本だけでなく
海外に目を向けていたメーカーも
あり、７０年代後半から少しずつ
成功を収めていたのでした。
日産はフェアレディーＺをプアマンズ
ポルシェとして認知されており、
そこそこ成功したモデルを輩出し始めて
いました。
そんな中北米のトヨタ販売からの
依頼でフェアレディーＺのような
スポーツカーを開発してほしいという
依頼に基づき開発されたのが、セリカ
ＸＸでした。
日本国内ではＸＸですが、海外では
スープラというネームで販売されて
いました。
初代セリカＸＸはエンジンは６気筒で
フェアレディーＺと同様ですが、
スポーツカーというには大きいし
エクステリアもとてもスポーツカー
には見えないものでした。
そんなこともあり、あまり販売面では
良い実績が残せずわずか３年足らずで
モデルチェンジを余儀なくされました。
本日は２代目セリカＸＸに焦点を
当ててみたいと思います。
セリカは直列４気筒エンジンを
搭載していますが、
ＸＸは６気筒エンジンを搭載しており、
セリカとは別の車種と考えたほうが
しっくりきます。
２代目はエクステリアも刷新し
リトラクタブルヘッドライトを採用
し見た目も精悍になり、エンジンも
２０００ＣＣは１ＧーＥＵ（ＯＨＣ）
２８００ＣＣは５Ｍ－ＥＵ（ＤＯＨＣ）を搭載
した２種類のモデルで販売されました。
２８００ＣＣは２０００ＣＣ以上という
意味においては日本初のエンジンでした。
当時のソアラと同様のエンジンで
ＮＡ１７０ｐｓと当時の出力としては
まぁまぁのスペックでした。
１９８２年に２０００ＣＣのターボ車を
投入し２０００ＣＣは１６０ｐｓとなりました。
とはいえ何か釈然としない感じがするのは
５Ｍエンジンは１９６０年代の設計で
もはや８０年代の新車に搭載するには
あまりに古すぎるエンジンで、
それを２８００ＣＣにボアアップした
物をさも日本初なんてことで出している
子供だましのようなエンジンを
さも新開発のように搭載している
から釈然としないのでしょうね。。
１ＧーＧＴＥは８０年代に開発された
エンジンですが、少々パンチに乏しい
というか明らかにパワー不足です。
本当の意味でトヨタの新開発の
パンチがあるエンジンは９０年代の
ＪＺ型まで待たないと登場しません。。
そうは言っても８０年代初頭は
まだ７０年代を引きずっていたことも
あり、この程度の開発でも画期的で、
エクステリアにリトラクタブルライトが
搭載されていることでカッコよく
見えたものでした。
今にして思えば消費者を相当目くらまし
でだましたようなつくりの車です。
そんなクルマでも当時の若者は
喜んで乗っていたのでした。。
確かに見てくれはカッコよく、
２８００ＣＣは１７０ｐｓも出て
いれば７０年代後半のスポーツカーの
出力は１００ｐｓそこそこしか
ありませんでしたので、画期的と
思ってしまうのは仕方がありませんね。。
当時高校生だった私はこの車を
大変カッコ良い車で速い車なんだ。
という認識をしていました。。
その後Ａ７０スープラへとモデルチェンジ
されていきますが、エンジンは同様
の１９６０年代設計の古いものが踏襲
されており、見かけは新しいものですが、
エンジンは古いものを搭載しています。
セリカＸＸではなくなってしまいますが、
Ａ８０スープラに搭載されたＪＺ型エンジン
でようやく本当の意味で７０年代を払拭
し新しい時代のスポーツカーへと
変貌を遂げていきました。
しかし世の中はバブル崩壊で
そのような車種を求める時代では
なくなっており、皮肉にも
あまり販売台数は伸びていなかった
ようです。
そんなカッコ満点中身４０点の
セリカＸＸは今一体いくら位
なのでしょうか。。？
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1400705200/index.html?TRCD=200002
クラシックカーで玉数が少ない
からでしょうか。。？
この価格
この走行距離はあらゆるところを
ＯＨしていかないと乗れませんね。。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1554078977/index.html?TRCD=200002
車種柄どうしても
修復歴のある車が多い中
奇跡のような走行距離と
無修復車があるものですね。
希少価値からかこの価格です。
確かにセリカＸＸとしては
完成形のクルマでカッコよく、
クラシックとなれば価値もあがるので
しょうね。。
軒並み２００万円オーバーです。
いかがでしょうか？
今の法律ではリトラクタブルライトは
製造できないようなので、
このエクステリアを手に入れるには
３０年程度前までさかのぼったクルマ
を手に入れるしかないようですね。。
本日はバブルのころ流行った
セリカＸＸのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました！