水平対向B4 30周年にしてファイナル
水平対向エンジンといえばスバルを思出す方が多いと思います。
その水平対向エンジンの名機EJ20が1989年に発売以来ついに生産中止となります。
本日は昭和、平成、令和と3世代にわたり活躍し続けたエンジンEJ20についてお話したいと思います。
1989年がもう30年も前ということを改めて知るに当たり結構年月が経つのは速すぎる!と思わざるを得ず。。
最近?そんなにクラシックではないよな。。なんて思っていたエンジンです。EJ20は当時スバルを倒産の危機から救ったエンジンとして有名です。
EJ20がデビューしたのは1989年。初代レガシィに搭載されて以来、30年の長きに渡ってSUBARUの最強ユニットとして磨き上げられてきました。
そもそもEJエンジンの開発プロジェクトがスタートしたのは1984年。それまでの主力エンジンEA型はスバル1000用として生まれたものでした。
1966年デビューと基本設計が古く、元々はOHVエンジンとして生まれたこともあり、主にヘッドまわりの改良が限界に達していたんです。
当時の富士重工業が社運をかけて開発したレガシィは、レオーネ時代とは異なる高速性能や操縦安定性を実現するべく開発されていたので、エンジンも新しい世代へ移行する必要に迫られていました。
EJ型エンジンの開発指揮をとったのは、のちにSTIの社長としても活躍する山田剛正氏。
エンジンを刷新するに数100億円規模の予算が必要となるので、日本中の大企業が好景気に沸くバブル経済期の中で赤字を出していた当時の富士重工業としては苦しい選択だったんです。
そうしてどうにかか開発したエンジンを搭載したクルマが作られました。
レガシーから始まるスバルの新型エンジンEJ20搭載車は次々とヒットしていきました。
プラットフォームを新たに開発し、新型エンジンを搭載することで今までにない車種としてユーザーの好感を獲得していったのでした。
インプレッサも同じエンジンですが、車重が軽いためレガシーよりもレスポンスがよく、モータースポーツでも活躍した車両です。
クーペ、セダン、ワゴンとボディー種類は多彩で用途に応じて選べるクルマとして大ヒットしました。
当初モータースポーツへ参加して(特にラリー)WRCで3連覇を果たした97年に記念で22Bを皮切りに特別仕様車が多数発売され続けます。
それはエンジンをチューンナップしてラリーにそのまま出れるくらいの状態で市販されるというマニアにっては垂涎の1台でした。
そんな特別仕様車がインプレッサには25年の間に多数発売されています。
98年の初代の22Bがインパクトありましたね。
280psながら37kg・mものトルクを発生させる超パワフルなエンジンでした。
200CCのボアアップで大きく変わるものでした。。
それから約20年経ちEJ20型エンジンもとうとう30年もたってしまうとは。。
そして幾度か特別仕様車が発売され続けましたが、EJ20型のエンジンが最期になるタイミングでまた特別仕様車が発売されました。
最期のチューンナップのファイナルバージョンも555台限定でしたが、発売予約開始のわずか1日で完売してしまったそうです。
それだけ多くの人がこの車種とエンジンに感銘を受けていたのだと改めて知らされたスバルの関係者は多いのではないのでしょうか。。
やはりこのエンジンの性能と2000CCながらトルクフルな扱いやすいエンジンとやはり水平対向エンジンってところに惹かれるんでしょうね。。
コンパクトな車体にトルクフルなエンジンと現代においてはライトウェイトなバランスは他の車種には見られない特徴なのでしょう。
本当に残念に思う方も多いことと思います。次期新エンジンとニューモデルに期待したいですね。
本日はスバルEJ20エンジン
最後の搭載インプレッサ ファイナル
のお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!