いすゞ渾身のデザイン!
1970年代は排ガス規制やオイルショックなど自動車産業にとってはあまり良い環境とは言えない環境でした。
1980年代に入ると時代が変わり、70年代を払拭するようなクルマやエンジン、その他いろいろな仕組みが出てきました。
クルマのデザインやスタイリングも同じことで、70年代の泥臭い感じをだいぶスタイリッシュにそして繊細に変わっていきました。
いすゞというメーカーは現在はトラックのメーカーというイメージだと思いますが、昔は地味に乗用車の開発もしていたんです。
バブルがまだ花開くほんの少しまえの1981年にいすゞの新しい乗用車がデビューします。
いすゞピアッツアです。
いすゞでは以前117クーペやジェミニなどが販売されていましたが、1981年に117クーペの後継機種として開発が進められていたピアッツアが販売されます。
特徴的なこのクルマを最初に見たときに宇宙船の様なクルマだな。。
なんて思ったことを思い出します。
こんな見てくれのこの時代のクルマなのでFFレイアウトかと思いきや、実はこのクルマ初代ピアッツアはFRレイアウトなんです。
初代アスカのエンジンを搭載したており、SOHCながらトルクフルなエンジンで走りにも定評がありました。
しかしながら本当にいすゞのクルマは地味ですね。。
近未来的なスタイリングで間違いなくカッコいいはずなのに。。どこか遠い感じの外車っぽい感じなのでしょうか。。
一部のマニアには受けが良いのでしょうけれど。。
そんなピアッツアですがマイナーチェンジを含め約10年もの間販売され続けたんです。
アスカから受け継いだエンジンは150psの80年代にしてはそこそこ早いユニットで、SOHCながらターボを搭載し、トルクは23kg-mで当時は他のユニットと比べても遜色がないエンジンでした。
残念ながら車重は1t強で少し重めの1230kgでした。
ちょうど日本がバブル経済に乗る少し前からデビューしてバブルに乗っかってほそぼそと販売を続けていたんですね。
今見ると他にはない唯一のスタイリングです。さすがジウジアローデザインのクルマだけありますね。
今見ても近未来的な1台です。地味ですが、名車だと思います。いすゞが乗用車で出した最後の名車だと思います。
そんなピアッツアですが、近年の旧車高騰によりやはり値段も上がってきています。
少し驚きですが、まぁ台数も減ってくれば希少価値も高まるので仕方ないことだと思いますが。。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1294984827/index.html?TRCD=200002
ちょっとやりすぎな感じは否めませんが。。
それでも個性的なこんなクルマに一度は乗ってみたいと思いますが、いかがでしょうか。。
本日はバブルのころに地味に存在していた名車のお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!