もう34年前の
バブル経済華やかし頃ある映画が大ヒットして、それが社会現象とまではいかないものの、だいぶ影響されたっていうことがありました。
いまは映画はあまり最近作っていないようですが、テレビ、書籍、映画など幅広いコンテンツをつくるプロダクションがあったんです。
ホイチョイプロダクションという会社です。
その会社が作った映画で『私をスキーに連れてって』という映画があり、大ヒットしました。
1987年の作品で主演を原田知世さんが務めた映画で、セリカTS160/4WDが出てくるんです。
この映画がきっかけでスキーブームが訪れ、この映画で活躍したセリカも大ヒットしたんです。(映画で登場したセリカは4WDではなく、FFだったようですが。。)
クルマの話なので、プロダクションの話は割愛させていただきますがこのプロダクションメッチャ面白い切り口の漫画や、テレビドラマなどを作っていたんです。
昔ビックコミックスピリッツに掲載されていた『気まぐれコンセプト』はこのプロダクションが作ったコミックで、ハスに構えたものの見方や当時の漫画にはないおもしろさがあって、毎週楽しみにしていました。
話は元に戻りますがセリカは初代からずっとスペシャリティーカーとして発売されてきましたが、代を重ねるごとに段々とその色があせていったのでした。
1970年代から80年代初頭のセリカは(何かパッとしない形もエンジンも性能もすべて)クルマになってしまっていました。
しかし、この4代目セリカでスペシャリティーカーとしての存在を存分にアピールすることができるようになったのだと思います。
当時セリカはFR駆動でトヨタ往年の2TGや18RGを搭載していました。
その後3代目セリカのマイナーチェンジに合わせてその後継機種4AG(1600cc)を搭載しました。
ブラックマスクと言われたそのセリカはそれはそれでイカしていました。
クルマの基本デザインが直線を基調としており、旧態然としていて何かあまりパッとしない感じでした。
1985年のフルモデルチェンジにより直線基調から流面系に代わると1600ccが廃止になり2000cc主体のモデルになりました。
先代の18-RGから3S-EFの16バルブに変わりエンジンのフケも回転もよくなったのです。
エンジンレイアウトもFRからFF、4WDとなり、エンジンパワーを十分に受け止められるクルマへと進化していきました。
4WDは当時映画の影響もあり、スキー場ではよく見かけましたね。。
旧態然としたモデルから、洗練されたセンスのある流面系モデルになりパワーもフケも形も駆動形態もすべてカッコよくなりました。
売れないわけがありません。当時流行りのリトラクタブルライトもカッコ良さを演出していました。
それでも1980年代は185psだとだいぶ高出力な部類で特にそれまで2TGや18RGなど旧型のエンジンでは130psそこそこしか出なかったパワーが50psも上がって登場するとセンセーショナルなわけです。
当時チューニングっていっても頑張って何百万もかけて200psを出すのがやっとだった時代に、宇宙船のような形で4WDでデフォルトパワーが185psなんてあり得ないくらい高い数字だったんです。(1985年当時は。。ですが。)
乗用車の4WDもいくつかはあるにはあったんですが、あまりカッコいいのが少なく。。
スキーの映画に登場するこのセリカがカッコよく憧れたものでした。
そんな時代も既に34年も前なんですね。。
今買うといくらなんだろう。。と思って調べたら、なんと!
https://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/11/700090380730190305006.html
220万円ですよ。結構いい値段すると思いませんか。。?50万とか60万円程度かと思ってました。。
やはり最近は旧車もそうですが。。これも旧車に入るんだと思いますが、やたらと高いですね。
まだ新しい?もう34年も前のクルマだと部品はないし、外装の錆が結構目立つようになって来る年代です。
それまでどんな保管をされていたかによって程度が大きく変わってしまいますね。
まぁ古いクルマはすべてそうなんでしょうけれど。。
本日は映画ヒットでクルマも大ヒットした時代のお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!