新世代エンジン
1980年代開発
国産車のエンジンは排ガス規制を受けてから長い間新しいものが開発されていませんでした。それは、トヨタ、日産、他メーカーも同様でした。
ホンダだけはエンジン屋と言われるだけあり、少しずつですが排ガス規制をクリアした、それでいて力強いエンジンをいち早く世に送り出してきました。
1973年のシビックに低公害型のCVCC型エンジンを搭載するところから始まり、80年代には他メーカーに先駆けいち早くDOHCエンジンを送り出しました。
1980年代初旬にはまだ市販車両にDOHCエンジンを搭載したモデルは非常に少なく、SOHCエンジンにターボを搭載したエンジンが多く存在していました。
ホンダにもターボエンジンはありましたが、DOHCエンジンはなく、ホンダS800依頼製造されておらず、実に14年ぶりの新開発のDOHCエンジンが1984年に登場します。
当時としては画期的なエンジン構造で、シリンダーブロックは軽量のアルミを採用しており、通常の鉄の鋳物に比べると超軽量でした。しかも90mmのロングストロークにより中低速域のトルクが太く吹け上がりがよい非常に扱いやすいエンジンでした。
本日はホンダ初代クイントインテグラに焦点を当ててみたいと思います。
1985年にクイントの後継車種としてクイントインテグラは販売されます。当時ボディー形状は3ドア、5ドア、と2タイプありましたが、エンジンは超強気の1タイプだけの設定でした。
後に4ドアが追加されてエンジンはEW型が追加となったため最終的には2種類ですが。。
上記開発のZCエンジンは中低速から高回転域まで気持ちよく吹け上がるエンジンで、それまでの国産車にはないアルミを多用したエンジンで軽く、出力は135psと1tそこそこのボディーには必要にして十分な出力を兼ね備えた車種でした。
エクステリアも当時はやっていたリトラクタブルライトを採用し、見た目もスタイリッシュでエンジンは当時まだ珍しいDOHCを搭載しターボのそれとはまた違ったエンジンの味を示してくれた1台でした。
本当の意味で新しい開発エンジンと新しいプラットフォームで新しい時代のクルマが誕生したと言っても過言ではありませんでした。
1985年から1989年までのバブル絶頂期に発売されていた本当の意味で新開発の黄金期のクルマだったといえるでしょうね。
そんなクイントインテグラも発売から既に30年から35年も経過しており、クラシックと言えばクラシックです。
今一体いくらするのでしょうか?
https://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/14/700116609730170809001.html
このグレードのZSは唯一キャブ搭載車でとてもレアです。通常のインジェクションのDOHCではなくキャブレターのDOHCなので、音がとてもいいはずです。
1キャブですが、キャブレターをいいものに変えれば音も変わり走りも変わるはずです。密かに面白い車と言えそうです。FRに拘りがなければ、FFでも十分面白いクルマであると思います。
今購入して直しながら維持するのも面白いかもしれませんね。
本日はバブル真っ盛りに開発されたホンダ初代クイントインテグラのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!