ドッカンターボ
1970年代は戦後がまだ薄っすら残る少し暗い時代で、クルマも今一つパッとしない何か覇気がない感じでしたが、1980年代に入ると各社が温めていたエンジンや装備が開花していきます。
さまざまな取り組みがあったのですが、
中でも1970年代にはなかった仕組みで新しかったのがターボです。
もともとの仕組みは1940年代から
飛行機の離陸時の加速技術にはあった
のですが、小型化してクルマに組み込む
までに時間がかかったのかもしれません。
70年代の排ガス規制に対応してすっかり牙の抜けたエンジンに外部の力を加えて元気にした。みたいな装置ですよね。
排ガスを流用して加速させる装置で
1980年代のターボは加速領域まで
入る時間がアクセル踏み込みから若干タイムラグがあって、『ドッカーン』と急加速するエンジンばかりでした。
それはそれで、ターボをつけている
感じというか、意味があって面白い
『間』として受け入れられていました。
SOHCの覇気のなくなったエンジンに
ターボをボルトオンすると、なんて表現なんだろう。。
今でいう『レッドブル~翼を授ける~』的なカンフル剤を打たれたように、その場は極端に元気なる不思議なエンジン
だったんです。
いまではタイムラグもなく普通に加速
していくものが大半ですが、出たてのターボはすごく面白いエンジンでした。
ターボ付きのクルマは各社販売していましたが、日産が一番早く、グロリアやスカイラインなどでL型エンジンにいち早く搭載していました。
その後DR30スカイラインに4気筒ターボエンジンが搭載されましたね。
1980年代初頭のターボ車と言えば、
シティーターボ
このクルマもドッカーンターボで1200ccの排気量ながら、ターボがかかると結構早いクルマに変身しました。
車重が軽いので、ターボがかかると豹変
するクルマでしたね。
その加速が病みつきに。。
もう一台『ドッカーン』ターボの代名詞
と言えば。。三菱自動車のランサーターボです。
このクルマの凄いのは4ドアで見てくれがおとなしそうな感じなのに車重が1tそこそこだから、ターボがかかると急加速したんですね。
2500回転くらいまでは普通に
走っているんですが、2速で4000回転くらいまで引っ張るとさらに加速して『G』を感じることができるほど『ドッカーン』と加速しました。
結構病みつきの加速でした。
本当に楽しいクルマでした。ふつうのギャランシグマやラムダと売られていたランサーになぜターボを搭載したのかは
分かりませんが。。
4ドアのライトウェイトにターボ面白いクルマにならない訳がないですよね。
羊の皮を被った狼的なクルマでラリーでも大活躍しました。
『ドッカンターボ』今ではすっかりなくなってしまいましたが、すごくアリな装置でした。
1980年代初頭はまだターボが出だしのころで、それまでのクルマにポンつけでターボをくっつけてしまうチューンナップもあったようです。
1970年代のクルマはそれはそれで、
味のあるクルマなので、キャブだけで
乗っていたほうが格好いい気がしますが。。
当時はそんなチューンナップが流行ったようです。
1980年代中盤に入ると
70年代を引きずったタイプのクルマが次々と刷新され、本当の意味で80年代って活気があるな!って感じのクルマたちが登場してきます。
ザ!1980年代ドッカンターボ車
どんなクルマ
80年代中盤以降に発売されたクルマ
たちは70年代の面影がなくなり、明るい感じのクルマになっていきましたね。
ホンダ:シティーターボⅡ
本当の意味で戦後を脱出して良いクルマが多く出そろった感じがする80年代ですね。
特に中盤以降はバブルに引っ張られる感じで日本独自のクルマが多く誕生して今見ても名車!ってクルマが数多く存在するのは80年代ですね。
乗れて感じることができるそしてまだそんなにヤレていないクルマが発見できるかもしれない年代のクルマたちです。
本日はドッカンターボ車のお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!