1995年
1990年代の前半の日本の自動車業界はいわゆる黄金期と呼ばれ、バブル景気に乗っかる形で各メーカーが開発費を使い開発したものが、90年代に開花したような時期でした。
しかし、93年にバブル景気が崩壊を遂げると、急速に市場は冷え込み、それまで開発された物は、まるで真逆の価値を与えられたかのように、悪とまではいきませんが、それまでのパワーウォーズは鳴りを潜め、省エネ、節約、が良しとされる時代へと急に変わっていきました。
1992年ちょうどバブル景気が崩壊するほんの少し前に三菱自動車がラリーを制するためにホモロゲーションモデルとして投入したランサーエボリューションは辛うじて消滅を免れ進化を遂げた数少ない車種でもあります。
全10型まであり、最終的にはギャランのプラットフォームへと戻るというか進化を遂げていったモデルです。
そんなランサーエボリューションですが、本日はエボリューションⅢに焦点を当ててみたいと思います。
通称ランエボⅢは1995年に発売されそれまでのⅠ、Ⅱよりも止まる曲がるなどの基本性能を見直し、より制御しやすい形で発売されました。
この時期はすでにバブルは崩壊しており、よくこの時期にラリーに勝つためのクルマをホモロゲーションと言えども発売するに至ったと感心させられます。
エンジンは4G63を搭載し、270psの出力に1270kgの車重とパワーウェイトレシオは4.6kg/psと当時のスカイラインGT-Rよりもウェイトに対するパワーが優れていたといえるモデルなんです。
エクステリアも大幅に派手に改良され初めて見たときは先代、先々代と比べずいぶん派手になった印象を受けます。
しかし、その後発売されるエボリューションに比べるとまだ比較的おとなしい上品な感じさえするモデルです。(今となってはですが。。)
このⅢを以てしてようやくWRCで総合優勝することができ、それ以降5度優勝し、年間ドライバーズチャンピオンというタイトルを96年~99年までタイトルを獲得することになりました。
1995年発売のⅢですが、1年のみの販売で96年にはⅣが発売され、年々進化を遂げていきました。
シリーズは10世代まで続きますが、その間ほとんどのエンジンは4G63を踏襲し毎回エンジンを進化させついには当時自主規制枠いっぱいの280psまで進化を遂げていきます(2004年まで)
軽量セダンにハイパワーのモンスターエンジンを搭載しているのですから、市販車であっても遅いわけがありません。当然早いので公道でマシンの性能を十分堪能することが難しかったであろう1台です。
とりわけ日本の狭い国土においてそのパワーが必要かどうか考えさせられますね。。
ホモロゲーションモデルなので、市販しないとラリーに出れないので仕方ないのでしょうけれど。。
そんなⅢももはや25年以上も前のクルマとなってしまい、程度がよい車両も少なくなってしまっているのでしょうね。
これだけハイパワーな車に修復歴なしを求めてはいけないのでしょうけれど。。どうせ乗るなら修復歴なしがいいですね。。
今一体いくらするのでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1413534449/index.html?TRCD=200002
チューンナップしているからか。。
すでにこんな価格になっています。
https://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/15/700060008130190806008.html
ありました!
奇跡のような走行距離でしかも修復歴なし!
それでもこんな価格です。でも考えようによってはこれからまだ価格が上がることを考慮すると、いまならまだ安いのかもしれません。
いかがでしょうか?
これを維持しながら楽しんで乗る。今ならまだ可能ですね。
エンジンのパーツはまだ問題無いと思います。外装パーツも頑張ればまだ中古で手に入れられると思います。
部品取り車など大がかりなパーツもまだ確保できそうです。
きっと楽しいカーライフ送れると思います。
本日はバブル後発売の超チューニングラリーカーランサーエボリューションⅢのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます!