名車エンジンの移り変わり
1990年代は日本の自動車産業の黄金期と呼ばれており、さまざまな名車や名機と呼ばれエンジンが開発された時期でした。
このころは各社1機程度名機と呼ばれるエンジンが存在し、それを搭載したクルマが各社から発売されていました。
本日はクルマの心臓部、黄金期のエンジンにスポット当ててみたいと思います。
名機と呼ばれるエンジンは時代時代で存在しており、1990年代は特に豊作というか、バブル景気を背景に各社開発したこともあって、いまだかつて無いほど良いエンジンが開発されていました。
トヨタ
3S系エンジン特に3SーGTEはセリカやカリーナ他1980年代後半から2007年まで幅広い年代で多くの車に搭載されたエンジンです。
このエンジンは1980年代に入ってからの開発でターボ搭載エンジンは1986年にTS165セリカに搭載されたのが始まりでした。
当初は185psのエンジンでしたが最終的には260psまで改良が施され
・TS165/185/205セリカ
・2代目、3代目カルディナ
・2代目MR2
多くの車種に搭載された名機です。
日産
SR系エンジン日産の4気筒エンジンはL型から始まりZ型からCA型になり、そしてSR型へと進化を遂げていきます。
SR系エンジンはSR20DETがシングルターボ搭載エンジンでS13シルビアの途中から搭載されるようになり以後14、15へと進化を遂げながら搭載されていきました。
4気筒2000CCエンジンながら当初は205psでスタートし最終250psまでチューンナップされ、進化を遂げていきました。
S13/14/15シルビア
180SXワンエイティ
N14パルサー
など多くのスポーツモデルに搭載されました。
このエンジンを搭載したクルマに乗って青春を過ごされた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。。?
この時代の開発力という意味においてはホンダは頑張っていた印象がありますね。。
それまでにないものを創造する力はホンダの右に出る会社はないのではないでしょうか。。?
ホンダ
B16系エンジン
VTECというほうが分かりやすいかもしれません。可変バルブ装置を搭載したエンジンで回転数によりバルブを変える仕組みです。
このエンジンの前のエンジンZCエンジンも十分名機なのですが、後継機種のB16系エンジンは更に磨きがかかったエンジンです。
このエンジンを初めて搭載したのは2代目インテグラですが、2代目CR-Xに搭載しSirのグレードとして発売されたのが印象的でした。
1600CCながら170psとリッター100psを超えるエンジンで、しかもNAでそれをやってのけるところがホンダらしいと思いませんか。。?
今でもやはり名機ですね。。B型系エンジンは排気量を変えてさまざまな車種に搭載されました。SOHCもありDOHCもありますが、やはりB16系とB18系が有名ですね。
・サイバースポーツCR-X
・シビックタイプーR
・インテグラタイプR
などに搭載され、出るたびに世間を驚かせていた気がします。インテグラタイプRなんてNAで200psですからね。。すごい技術です。
三菱
三菱は基本スポーツ系エンジンが少ないメーカーですが、近年唯一語れそうなエンジンはやはり4G63ですね。
このエンジンの大元は70年代後半でG63Bエンジンと言って2代目ランサーに搭載されていたエンジンです。
元々はSOHCエンジンですが、実は1979年のモーターショーでランサーラリーターボという名前で参考出品されていたモデルにすでに搭載されていた実績がありますが、DOHCの市販車としてはその後登場するギャランVR-4に搭載されたのが市販車では初めてです。
その後大きすぎるギャランから一回り小さいランサーに搭載され、ランサーエボリューションとして販売されました。
このエンジンも205psからスタートして2000CCながら最終的には280psまでパワーアップしました。
当時は自主規制があり国内では280psが上限だったこともあり、2リッターながら規制枠いっぱいの280psまでパワーアップしたのは2リッターエンジンとしてはこの4G63エンジンだけだったと記憶しています。
70年代後半に設計され2007年まで約40年間も進化を続けるのもすごいと思いませんか。。?
このエンジンだけはバブル時代に開発されたエンジンではありませんが、機能をジャンプアップさせたのはバブル時代の開発による所が大きいため、記載させていただきました。
・ギャランVR-4
・ランエボ1~9
・シャリオ
・RVR
などさまざまなクルマに搭載されそのパワーと走りでモータースポーツで活躍したエンジンです。
いかがですか?
本日はバブル時代に開発されたエンジンのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!