マツダRX500
1960年代に始まった日本のモータリゼーションの波は速く大きかったようで、レースシーンを市販車にフィードバックしたり、どの国もまだ完成させられなかったロータリーエンジンを開発したり、活気にあふれている時代でした。
そんな1970年の東京モーターショーで参考出品されたマツダRX500に焦点を当ててみたいと思います。
このころの国産車の開発は目を見張るものがあり、高度経済成長を背景に開発費をかけいろいろな試みがなされていました。
ロータリーエンジンはどの国も実用化できずに、日本でもマツダだけが唯一量産型のエンジンにすることに成功したのでした。
マツダRX500はリアにエンジンを搭載しドアがガルウィングを採用するなど当時の日本車としては異例でトヨタ2000GTよりもある意味ぶっ飛んだクルマだったと言えるかもしれません。
なにせカウンタックが発売される数年前に日本車でありながら、ガルウィング搭載なんてカッコいいと思いませんか。。?
そしてエンジンはロータリエンジン、ライトはリトラクタブルを採用し近未来的なクルマとして出品されていたのです。
リアはまるでバックトゥーザフューチャーを彷彿とさせるスタイルで、実用車として販売されていたなら、間違いなく日本のレースシーンを牽引していたでしょうし、記録も塗り替えられていたに違いありません。
ちなみに当時のスペックですが、
エンジン…2ローター(491cc×2) 10A型
最高出力…250ps/7,000rpm
最高速度…200km/h以上
ボディサイズ…全長4,330mm×全幅1,720mm×全高1,065mm、ホイールベース2,450mm
車重…850kg
定員…2名
トランスミッション…4速MT
とのことで、当時国産車は150ps程度が精一杯だったにもかかわらず、250psですよ。
最高速度もおのずと200kmオーバーのスペックだったんです。しかも車重は800kg程度です。
トヨタ2000GTよりもレーシーな感じですね。
なぜ市販車にならなかったのでしょう。。?
理由は定かではありませんが、市販車にしては当時ハイスペック過ぎてレースシーンでしか使えないつまり、公道を走らせるには安全性も不十分という判断がされたのかもしれませんね。。
それにしても1970年にこんなハイスペックのカッコいいクルマが国産車であったなんて驚きです。
マツダのデザインは昨今良いと言われていますが、本気のデザインは昔も今もマツダって結構すごいんだなって思います。
市販車にはなっていないので、市場には出回っていません。仮に出てたら1000万円近くするのでしょうね。。
本日は自動車産業の黎明期マツダロータリーレーシングRX500のお話でした。
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