羊の皮をかぶった狼
1960年代に日本のモータリゼーションは幕を開けました。
そして、新しい多くの技術が生まれ、技術革新は目を見張るものばかりでした。
中でも東洋工業(現マツダ)が実用化したロータリーエンジンは円運動により動力を得るというこれまでにない画期的なエンジンでした。
このエンジンはドイツで発案されましたが、多くの企業が実用化に向け挑戦しマツダ以外の企業はあきらめた程難しい開発のエンジンだったんです。
最初に開発されたのは10Aと呼ばれ、1つのユニットがたった491ccしかありませんでした。普通のエンジンが1800ccや2000ccだったことを考えると超エコなエンジンに感じませんか。。?
そのエンジンを初めて搭載したのはコスモスポーツです。491cc×2ロータを搭載し当初110psを発揮しました。マイナーチェンジで128psまでになりました。
こんなに小さいエンジンから、110ps絞り出すとは驚きですね。
1968年に東京モータショーに出展されたマツダRX-85は小型乗用車にロータリーエンジンを搭載した参考出展でしたが、反響が大きかったため市販に至りました。
ファミリーカーなのにロータリーそれがロータリーエンジン2台目となるファミリアロータリークーペです。
コスモスポーツと同様に10Aエンジンを搭載しましたが、燃費向上と街中でも乗り心地があ良いようにデチューンした形で100psのエンジンとして搭載されました。
しかし、805kgと軽い車重も手伝って0-400m加速が16.4秒、最高速度180km/hを誇っていたんですよ。
当時100psって、2000ccクラスと同等のパワーですよね。
それで805kgとはなんとハイパワーなクルマだったかがわかります。
内装もT型のレイアウトでシックにそこそこレーシーなデザインになっています。
見てくれはファミリーカーで中身はロータリーエンジンまさに羊の皮を被った狼的なクルマです。
当時海外のレースで大活躍しました。しかし、RXの称号は与えられませんでした。
今ではすっかり見かけなくなりましたが、中古車であったら相当高いんでしょうね。
今買うといくら
ロータリーの中古は結構出ていますがルーチェにしてもコスモスポーツにしても高過ぎでとても買える価格ではありませんね。。
最近中途半端に古くなったRX-8が結構安価に手に入ります。
旧車とはちがいますが、ロータリーに乗っておきたいという方には良いと思います。
マツダのロータリー
スバルの水平対向
両エンジンとも一度は乗ってみたいエンジンですよね。
少し旧車とは関係ない話ですが。。
本日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました!