1990年代前半
バブル時代だけど失敗作
1990年代を境に国産車のあり方は変化していきます。それはバブル経済が崩壊したことにより、物質に対しての価値観がガラっと変わったことによるところが大きいのだと思います。
それまでの国産車とそれ以降の国産車はコンセプトが変わってしまい、クルマ好きからすると、90年代初旬のバブル崩壊前までの車両に魅力を感じます。
バブルは1985年のプラザ合意により日銀が金利を下げたことにより、一時的に景気がよくなり、まるで青天井のようにいつまでも続いていくような錯覚さえ覚えるような時代で、1992年に崩壊するまで続いた本当に泡のように消えた景気でした。
今後そんな景気は訪れることはないと思われ、思い出すとしたら、その当時開発されたクルマに思いをはせることなのでしょうね。。
本日はそんなバブル真っ盛りに開発され、崩壊前まで発売されたクルマ、いろいろあるのですが、トヨタカローラレビンAE92についてお話したいと思います。
レビンといえば、TE27やAE86が人気でその陰に隠れているAE92やそのほかのレビンは忘れ去られることが多い存在です。
AE86はレビン史上最期のFRとなり希少価値が上がり、今でも高値で取引されいます。
しかし、AE92は初のFFレビンです。プラットフォームもそれまでの3ドアと決別し2ドアのみのプラットフォームを新たに開発し、エンジンは4AGながら、少し改良したり、SC搭載モデルを投入するなど、それまでのイメージを更にスポーティー寄りに開発を進めていたのです。
時代はバブル真っ盛りの1987年なので、当時のハイソかーZ20型ソアラに若者は憧れていましたが、学生には高価で手が出せなかったこともあり、デザインにソアラと同じ要素を取り入れたAE92レビンはミニソアラなどと呼ばれ、当時の若者から絶大なる支持を得たのでした。
FRからFFへとシフトチェンジされたことにより販売台数が大幅に落ちると思いきや、なんとレビン史上最も販売されたのがAE92レビンだったようです。
しかしながら、多く売れたことが中古市場での値崩れを起こし、当時カローラFXなどと同様に並行輸出されるか解体される車両が多かったようです。
そのため最期のFRAE86よりも現存している車両は少ないようです。逆に希少車となってはいるものの、FFということもあり、あまり見向きもされないようです。
それでも当時はSC搭載車は165psと比較的高出力で、ホンダのB16エンジンの160psより僅かに出力が上回っていたんです。ほんの微々たるものですが。。
車重も1tそこそこと1.6クラスではまぁまぁなスペックです。何か光るものというか尖ったものがないというか印象に残らない車です。
そんなAE92レビンは今一体いくらなのでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2568004615/index.html?TRCD=200002
まぁまぁなクルマのまぁまぁな走行距離と価格です。何故かこの時代のクルマはやはりFRがいいですね。スポーティーとかドリフトというとやはりFRなので、そう思うのでしょうか。。?
この車両購入するならZ10ソアラに乗りたいなんて思ってしまいます。
それでもFFを気にしなければ上体の良い車両もあり、今購入して修理しながら乗るのもアリなのかも知れませんね。
本日はバブル真っ盛り発売のAE92レビンのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!