日本の自動車産業60年
昨日は黎明期から、発展期を経て熟成期を迎えます。今現在2019年ですが、黎明期と現代では自動車はどんな進化を遂げて、どのように変化したのでしょうか?
広い意味の機械的なところから、狭い意味の黎明期から今も存在する車種でヒモ解いてみたいと思います。
元々は飛行機メーカーを解体し、飛行機の技術を平和利用する。それが日本の自動車産業の始まりでした。ルーツは飛行機の仕組みにあり、元々は全て機械式で制御というよりは人が調子を整備する。手間がかかるところからでした。
クルマのエンジンはガソリンで動きますが、ガソリンを4つの運動により動力に変えています。気化、吸気、爆発、排気黎明期のクルマの気化にはキャブレターという機械式の装置が付いており、それがエンジンと連動してガソリンを動力に変えていました。
機械式なので、気圧や気温などに左右され、それをオーナー、もしくは整備士が調整することで、調子を保っていました。この機械式の気化装置はやたらと音が良いんです。一度聞いたら、ずっとその音を聞いていたいと思わせるそんな音色だったりします。
時代1970年代オイルショックや排ガス規制により、より無駄のなく排気ガスが出にくい機械制御の気化装置が開発されます。インジェクションと言われる装置です。キャブレターよりも精度が良く確かに排気ガスは減ったのでしょうが。。
あまり音は良くなく、エンジンの性能も落ちるそんな装置に変わっていきました。
黎明期からある日産フェアレディZでパワーを比較してみたいと思います。
初代フェアレディZはL型エンジン2000CCは130psでした。
エンジンが異なるバージョンもあり、2400CCは150ps
スカイラインGTRと同じS20エンジンを搭載した通称432は自然吸気ながら、160psを発生させるクルマでした。
今から約50年も前のクルマですよ。なかなかに凄いと思いませんか?
モデルチェンジした2代目はちょうど排ガス規制後の元気のない時代のエンジンで、インジェクションとなりました。2800CCモデルか155psとまぁ2800CCにしては、元気のない感じでした。
3代目となり、旧型のL型エンジンと決別し、新たに開発した、V型エンジン搭載で、3000CC230psを発生させるに至りました。
4代目にV型エンジンにツインターボを搭載し、実質は300ps超えのパワーを獲得しますが認可が降りず280psの自主規制に落ち着いたとのことでした。
5代目は新型のV型エンジン3500CCVQ35で、最終的に規制解除とチューンナップにより、313psを発生させるに至ります。
6代目は新型エンジン搭載で3700CC336psとなり、約2.6倍の出力となったわけですが、
価格はと言うと、当初スタンダードモデルは105万円で、現行Z34は380万円と値段は3.6倍となりました。
物価がだいぶ当時と比較すると違うので、価格はなんとも言えませんが、パワーは2.6倍まで上がったという事ですね。国の面積が増えていませんので、それだけのパワーを使い切れるかはまた、別問題として、それだけ進化したと言うことではないでしょうか?
乗っていて楽しい車かどうかはこれもまた、別問題として。。
本日は日本のクルマの黎明期から現代までの移り変わりと日産フェアレディZのパワーと価格の変動についてのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます!