ブルーバードと言えば510ブルーバードや910ブルーバードを思い出す方が多いと思いますが、実は狭間で頑張っていた世代のブルがあるんです。
本日は4代目ブルーバードしかも後期型
通称サメブルについてお話したいと思います。
1960年代から始まったモータリゼーショは加速を続け日本の産業に大きな影響を与え続けていました。
クルマは富裕層から庶民でも乗れるそんなツールに変貌を遂げつつあり、丁度日本の景気も高度経済成長期と重なり、開発も進み庶民の所得も増えクルマを購入するには絶好の環境が整いつつありました。
確かに1960年代後半から1970年代初旬にかけてのクルマには勢いが感じられます。日本の経済の発展とともにクルマも変化していったのでしょうね。
しかし70年代にはさまざまな試練があり、自動車産業は大きなダメージを受けることになります。
そして、それは表向き80年代半ば、際には90年代まで引きずるような大打撃だったのです。
なにせそれまで使っていた、ガソリンをエンジンに送り込む装置が機械式のキャブレターから電子制御のいわゆるインジェクションへと移行し、それまでのガソリン供給量を少なく設定せざるを得ず、従来のエンジン性能を引き出すまでに至らない、片手落ちの自動車が多かったのです。
1971年に日産ブルーバードは4代目へモデルチェンジします。それは好評だった510ブルーバードに別れを告げ新たな挑戦をするということでした。
しかしながら時代は皮肉なもので、
排ガス規制やオイルショックなどが重なり、モデルチェンジしたブルーバードは直列4気筒のL型エンジンを搭載していましたが、パワー不足やエンジン機能の低下を余儀なくされたため、1973年にマイナーチェンジを施します。
それまでの1600、1800の4気筒エンジンにプラスして、全長を150mm延長したモデルに直列6気筒のL20エンジンを搭載したGT、GT-E、GT-X、GT-XEモデルを追加したのです。
L20と言えば、スカイラインやフェアレディーに搭載していたエンジンで、従来ブルーバードはその下のクラスなので、住み分けもない感じの迷走したかのようなエンジン搭載車となりました。
4気筒ならまだわかる気もしますが、わざわざ6気筒を搭載する意味がもはや分かりませんね。。
しかしながら、苦肉の策だったのでしょう。パワーがないからエンジンを開発するのではなく大きいエンジンを搭載してしまう。
何かアメリカンな発想ですね。。このクルマ通称サメブルと言われていて、この時期に売れなかった分現在のクラシック
市場では大変希少車となっているようです。
エクステリアが独特なので、好みがわかれるところだと思います。
正面のグリルがBMWっぽくも見えますが。。車重も1tそこそこでまぁ当時のクルマとしてはまぁ重い方だったのではないでしょうか?
先代の510ブルーバードが900kg程度なので100kg程度重くなった感じです。排ガス規制後のサメブルはあまり売れていなかったようです。
難のクルマにしたいのかが良くわからないクルマだったのでしょうか。。?
この時代に開発されたクルマはさんざん
だったように思います。エンジンは非力でパワー不足、大型エンジンを積んだところで、やはり重くなるのとパワー不足で結局あまり画期的な解決にならず。。
そしてクルマは売れず。。
時代の流れは恐ろしいですね。そんなサメブルは今一体いくらなのでしょうか。。?
https://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/13/700050416530190916001.html
皮肉にも希少価値が上がった感じですね。。サメブルで!?この価格?という印象しかないのですが。。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2188391163/index.html?TRCD=200002
これだけきれいなクルマなら後々ボディー鈑金などで余計なお金があまりかからなそうですね。
それにしても。。ハコスカやS30でもないのにこの価格なんですね。。
どうも納得がいきませんが。。
本日は黎明期4代目ブルーバードサメブルのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます!