日産初のFFですが
1960年代から1970年代にかけて日本はモータリゼーションが幕を開け各社開発が加速していました。
ちょうど日本経済の発展に伴ってクルマ産業も発展したようにクルマも様々なクルマが開発されました。
当時のクルマのレイアウトはフロントにエンジン、リアが駆動いわゆるFRレイアウトのクルマが主流でした。
そんな中1970年に日産はFFレイアウトのクルマの開発に乗り出します。
エンジンは大衆車で使用しているA型エンジンを搭載しFFレイアウトのチェリーが発売されます。
このクルマ形が独特で、サイドウィンドウがフロントからリアにかけてアイラインのように見えることから『アイライン』と呼ばていました。
また、Cピラーが何か今までも今でも見かけない富士山をモチーフにしたCピラーらしく大変個性的なクルマに仕上がっていました。
しかも4輪ともオーバーフェンダーがついていて何かレーシーな趣きなクルマです。
ツインキャブ
形は個性的でなかみもそこそこで、A型はOHV1200CCのエンジンにツインキャブを搭載し車重はわずか670kg1200CCエンジンで80ps、160kmもの速度が出たとのことです。
古い車の車重を聞くと大変驚きますね。670kgですよ!あの小さいミニだって640kgあるんですから、
全長が1m近くも長いチェリーは相当軽いクルマであったことが分かります。
当時は走り屋に人気があって、結構走っていたらしいですが、排ガス規制ではキャブレターが使えなくなりエンジン自体も元気がなくなっていってしまいましたね。
ハコスカやサニーはまだよく見かけるのにチェリーはほとんどといってよいほど見かけません。
FFレイアウトながら670kgの車重で80psの馬力はなかなかのものですね。数字よりも体感加速や体感速度は速いものだったことだと推測されますね。
確かに見ないだけあって、希少車種なんでしょうね。
中古で発見しましたが。。300万円近くします。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU7346801180/index.html?TRCD=200002
チェリーなら何でもよいというわけではなく、『X1-R』でないとイヤだって人が多いのでしょうか。。?
そのためあっても高価、もしくは応談なんて価格設定になっていますね。
https://www.carsensor.net/usedcar/bNI/s120/index.html
これも現存しているクルマが相当少ないので、発見したら『買い』ですね。
今後も値段が上がっていくはずです。この時期の日産のクルマたちよりおそらく販売台数が少なかったのでしょう。
2代目まで発売されたのちに後継車種『パルサー』に引き継がれていきます。
チェリーのブランドは消滅してしまうんですね。
このクルマのテールレンズを何故だかケンメリスカイラインのテールに埋め込んだ改造車を子供の頃よく見かけました。
当時の改造でははやっていたんでしょうね。
しかも左右4つテールランプがあるはずなのに、左右で2個しかテールレンズがありませんでした。ついでに。。しかも角度を変えてあっていわゆる『ツリ目』なテールレンズだったりしました。
そんなチェリー特に『X1-R』は特に販売台数も少なく事故率も高く、スクラップにされてしまった筐体が多かったようです。
FF車でも希少車に乗りたい方は見つけたら『買い』ということで。
本日はFFレイアウトの珍しい旧車のお話でした。
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