1990年代後半
ワゴンに直6 3リッターNA
1990年代初めに日本の経済はバブル崩壊という憂き目に会い自動車産業だけでなくさまざまな産業はバブル時代とは打って変わって倹約、節約、省エネなどのワードが飛び交うショボくれた時代に入っていきました。
自動車産業は停滞しており、中には10年以上もモデルチェンジすることがない車種などもあり、新車で出てくるクルマもなにか気の抜けた抜け殻のようなクルマが多かったようです。
そんな1998年にトヨタから久しぶりに元気のありそうなクルマが発売されました。アルテッツアージータです。アルテッツアーのワゴンバージョンで、レガシーツーリングワゴンに対抗したモデルだったそうです。
この時代にエンジンレイアウトをあえてFRとし、直6気筒1G-EFと3SーGEの2種類のエンジンを搭載したモデルをラインナップしました。3S-GEはもともとFFの横置きをわざわざ縦置きにしてNAながら当時最高出力の210psを発生させるなど、エンジンは良いものを搭載していました。
しかしながら、パワーはそこそこながら車重が1300kg程度あり、なかなかにクイックに走るには少々重く、若干モッサリした感じの
走りとってしまったようです。アルテッツアーも発売前は久々の本格FRで直6気筒エンジンを搭載しているとあって、評判を呼んだのですが、実際乗ってみると。。結構重くモッサリした感じがあり、スポーツモデルと期待していたユーザーには落胆を与えたようでした。
そのころの日本では新車でFRがほとんど発売されてなく、スポーティーモデルに至っては久々ではなかったかと思えるほどFF車種流となっていました。FF車もスポーティーモデルは時代錯誤でもはや省エネ車や小型車、もしくはハイブリット車が幅を効かせてきた時代で、モッサリしたアルテッツアーですらまだましなクルマだったんです。
このクルマは2001年に3リッターモデルを投入します。このモデルが結構マニアックで3000CC直6気筒 NA2JZエンジンを搭載していました。このエンジンはA80スープラに搭載されているものと同じでしたが、残念ながらターボは搭載されておらず、NA220psと何か中途半端な感じとなりました。
しかしながら、この時代にわざわざスポーツワゴンを投入し、220psエンジンでレガシーツーリングワゴンに対抗するって。。何かピントがずれている気がしてなりません。。まだツインターボにして280psまで出力を持っていければ、面白いスポーツワゴンになっていたでしょう。。
バブル崩壊後に出せる範囲でがんばったスポーツワゴンなのでしょうけれど。。どうせならもう少し頑張ってほしいな。なんて思わせる1台です。それでもワゴン車に直6ツインカエンジンを搭載しているクルマ自体珍しいと思います。比較的レアなクルマですよね。。
今一体いくらするのでしょうか。。?
純正でこのくらいまでやってくれたら面白いクルマになったでしょうね。この程度のチューンナップはいいですね。そこそこしますが。。
走行距離も結構いっちゃってますが、このころのクルマとしては底値ではないでしょうか。。チューニングのベースカーには良いと思うのですが。。FRワゴンは希少なのでいかがでしょうか。
足回りやエンジンは立派なので、FRで遊びたい方には良いクルマだと思います。
本日はバブル後ちょっと中途半端に頑張ったレア車アルテッツアージータのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!