1972-1977
1960年代に開花した日本のモータリゼーションは、70年代に入っても衰えることはありませんでした。
日産のスカイラインもハコスカからフルモデルチェンジを果たし1972年には完全に新しいものとなりました。
いわゆるケンとメリーのスカイラインというモデルでちょうどオイルショックや排ガス規制が入った時代のど真ん中なクルマです。
エンジンに特徴があり、日産作ったエンジンとプリンスが作ったエンジンが存在していて、日産製作はL型2000CCのエンジン、プリンス製作はG型1500CCをボアアップしたG型1600CCもので、L型はターンフロー(吸気と排気が同じ方向)G型はクロスフロー(吸気と排気が逆方向)
プリンス製作エンジンの方が吸気排気ともに効率がよく、他メーカーもクロスフローのエンジンを製作することが多かったようです。
一方日産のエンジンはL型ターンフローと言って吸気と排気が同じ方向なので、Uターンするような恰好で空気が流れるためあまり効率的ではなかったようです。
しかしシリンダーブロックが丈夫でチューンナップしても壊れにくい質実剛健なエンジンで、1980年代後半まで、約15年以上生産されたエンジンです。
ケンメリ、ヨンメリと呼ばれるこの車種のメイン車種に搭載されていたのはターンフローのL型エンジンで当時はまだキャブレター搭載車が多く生産されていました。
当時のクルマ特にL型エンジンンにキャブレター搭載車の音は独特で一度乗ったら病みつきになるような心地よい音を奏でる、そんなエンジンだったんです。
L型2000CCはシリンダーブロックの調整により、2400、2600、2800、3000CCが存在していました。
2000CCではパワーが不足していると感じる人が、タコ足やマフラーを交換して最後に行き着くチューンナップがエンジンボアアップや乗せ換えでした。
この車種がノーマルのまま残っているのは極めて珍しいもので、今探してもほとんど見つからないのではないでしょうか。。?
このクルマのフラッグシップモデルはケンメリGTRでわずか197台しか製造されなかった超希少モデルです。
諸説ありますが、当時キャブレターの在庫がSOLEX(三国)にそれしかなかったなどと言われたいます。
いずれにしても197台でそのうち2台はレーシング仕様であったため、市販に出回ったのは195台とトヨタ2000GTよりも少ない台数だったんです。
47年経った今では存在自体が確認できないほど希少なモデルで、もはや価格が相当上がっているものと思われます。
しかし、当時GTR含めケンメリスカイラインは車重が重くハコスカよりも取り回しがしづらいというデメリットもあり、特にGTRはレースシーンではあまり活躍の場が無かったようです。
その後排ガス規制が施行されL型エンジン、GTRのS20エンジン含め排ガス規制をクリアするべくいろいろな試みをしたようですが。。
1977年に次世代のモデルにチェンジしていきました。
この時代までのクルマがキャブレター搭載車で本当の意味でクルマを運転しエンジン音を楽しみ、クルマを操る楽しみを味わえる最後の世代となったようです。
エクステリアもスパルタンでパワーステアリングなしで乗り心地もスパルタンそんなクルマだったと思われます。
そんなケンメリやヨンメリは今一体いくらくらいするのでしょうか?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1035583715/index.html?TRCD=200002
あるもんですね。。ノーマルエンジンの超希少車さすがにGTRは市場にありませんでした
古い車なので、希少ですが、当時1972年から1977までの5年間で57万台も販売したそうです。
相当スクラップにされたんでしょうね。。
本日はクラシック最後のキャブレター搭載スカイライン4代目ケンメリスカイラインのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!