旧車板バネ
旧車のリアサスペンションには
リーフリジットという板状のバネを
使用したサスペンションが存在します。
トヨタ車も日産車もクルマのグレードに
よってはリアサスが板バネ。
なんていう車も結構ありますね。
1970年代
リーフリジットは安価で生産効率が
よくコストも安かったため、
採用されたサスペンションでした。
トヨタは高級車以外はほとんどが
採用されており、
日産車もサニーなどの大衆車には
リーフリジットが採用されていました。
乗用車のほかバンやワゴン車には
リーフリジットのクルマが結構
多く存在しますね。
最初日産車はスカイラインなど
中堅どころのクルマには4輪独立
懸架のサスペンションを採用
していましたが、コストや作業効率を
優先するためスカイラインも1500cc
の乗用車には採用されていました。
昭和40年代後半から、
商業車は平成初期ごろまで
板バネのクルマが結構多く存在して
いましたね。
このサスペンションの乗り心地は
ひどく、凸凹がある道路だと、
路面の凹凸を見事に広い
『ボヨンボヨン』の乗り心地だったのを
覚えています。
よく商用車には板バネのバンが採用されて
いたので、それらにはモレなく板バネ
が付いていました。
板バネも車高を下げるための
テクニックがあり、2番目のバネを
ひっくり返して取り付けると
車高が下がるなど、今では面白いと思われる
下げ方が当時流行しました。
板バネをひっくり返すとバネレートが
あがり、乗り心地はかたくショックは
ほとんど吸収しないハードな感じになりますね。
いまでは違ったバネレートの板バネを
組み合わせて乗り心地を調整する方法
がとられているようです。
いいなぁと思うクルマのリアサスが
板バネだと知ると少しゲンナリしますね。
旧車はキャブのサウンドで乗るクルマなので、
まぁ板バネで乗り心地が悪くても仕方がない。
って割り切るしかないんですかね。。
1980年代
時代は変わり、
1980年代に入り乗用車には独立懸架の
サスペンションが採用されるケースが多くなり、
次第に商用車に採用されるケースが多くなって
いきました。
いまでも4WDのクルマにはリーフリジットを
採用する車種があるようです。
悪路を走破するには必要なのかもしれませんね。
新型ジムニーは前後リーフリジットですね。
旧車のリアサスペンションには当時よく
使われていたリーフリジットですが、
だんだん廃れていきました。
道路事情もよくなりリーフリジット
ではなくエアサスペンションなど
より乗り心地を重要視したものに
変わっていきました。
リーフリジットの良いところを上げると
するならば、分解が比較的簡単で
組み立ても比較的簡単だという
ところでしょうか。。
通常の職とは違い、薄い鉄板ですから
ネジを外してブラストして再塗装
すればすぐに元通り使用できる。
そんな簡易な作りが魅力なのかも
しれませんね。