バブル後直列６気筒スポーツカーのなくなった今
１９９０年代初頭はバブル経済に
踊らさられた自動車産業は１９９２年を
境に急激に元気がなくなり、
コスト削減方向にシフトします。
広告宣伝も省エネや価格安方向の
車をアピールするケースが多くなりました。
そんな９０年代も半ばの１９９６年に
６代目チェイサーはデビューしました。
すでに時代はバブル崩壊後の
大分ショボくれた元気の無い時代で、
特に高額なクルマなどは見向きもされない
そんな時代へと変化を遂げていました。
１９８０年代に開発が着手され
１９８０年代終わりに完成したバブル時代に
開発されたエンジンJZ型を搭載したモデル
でした。
JZエンジンは旧型の７M系エンジン
の後継機種で直６DOHCエンジンです。
されており、マークⅡ３兄弟にも搭載
されていたエンジンです。
まだ１G系エンジンのラインナップもあり、
この時代になると７０年代の面影は完全に
払拭された感じになりました。
最終モデルにして最強
このチェイサーは歴代の中でも見た目が
カッコ良く性能も良く速い車として人気が
ありました。
中でも１JZエンジンにシングルでは
ありますがターボを搭載したグレードは
２８０psを発生させるハイパワーエンジン
で特にツアラーVのマニュアル５速は
全体の３割を売上るほど人気がありました。
他にもいくつかグレードがあり、
２JZ搭載モデルもありましたが、
FRレイアウトの直６ターボエンジンを
搭載したツアラーVが若年層を中心に
人気があり、今だに中古車市場でも
高値で取引されているようです。
２００１年まで販売され、後継車種の
ヴェロッサと言うカッコ悪いクルマに
なってしまいこの車種の最後が一番
性能が良く見た目もカッコ良いクルマに
熟成されたような気がします。
当時直６ターボFRなんて時代の流れに
逆行するようなモデルを良く販売した
ものだなぁと感心させられます。
少し前のバブルの頃もマークⅡ３兄弟
は爆発的に売れ本当に街中で良く見かけ
た、と言うより街中に溢れていました。
そんなバブル時代が終わり省エネや節約が
主流になってもなお走りに徹した車を
出すあたり、さすがトヨタ自動車だと
思わざるを得ませんね。
今いくらなの？
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1798235012/index.html?TRCD=200002
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1962533611/index.html?TRCD=200002
このクルマもアメリカの２５年縛り
がなくなるとさらに価格が上がりそうですね。
今なら探せばまだ良いのが手に入る
かもしれません。
それにしても５速は高いですね。。
２０年落ちの車とは思えない価格。。
とは言えチェイサーの傑作と言うことで、
後世に伝えたい一台と考えれば、
まぁ今の車に比べれば乗っていて
楽しいクルマには違いないので、
良しとするべきなのでしょうけれど。
ちなみにチェイサーとは英語で
『追跡者・狩人』と言う意味らしいです。
エンブレムは盾と弓矢のモチーフが
使われています。
チェイサーは１９７７年にマークⅡの
姉妹車として若者を取り込むために開発
されたクルマでした。
唯一２ドアハードトップがラインナップ
されていたそうです。
この車種にも２ドアハードトップがあったら
カッコよかったかも知れませんね。
これだけ大きいクルマで２ドアも需要が
無いのかも知れませんが。。
カッコだけで言えば２ドアハードトップで
２８０psなんてスカイラインみたいでカッコ
良いと思いませんか。。？
本日はバブル後最後の傑作
チェイサーのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました！