かつてカローラにもGT
かつて、今でもそうですが、
カローラにはGTというグレード
が存在していました。
このGTグレードは初代から3代目
まではなく、
4代目からラインナップします。
カローラは1966年に登場して
K型とA型のエンジンを主流に
排気量を変えながらモデルチェンジを
繰り返してきました。
そんなカローラにT型エンジンの
ツインカムを搭載したモデルが
ラインナップしたのは、
1979年の4代目からでした。
(レビン、トレノを除く)
当時はまだ排ガス規制と
オイルショックの余波がまだ
色濃く残り国産車のエンジンは
ほぼ全車種気の抜けたショボイ
ものとなっていました。
それでもカローラの軽量900kg
弱の重量にツインカムの110ps
程度の出力はそこそこのパワーを
ひねり出すことが可能でした。
ツインカムと言っても
60年代設計の70年代に
活躍した往年の名機2TG
という1600CC8バルブの
旧式のエンジンですが。。
それでもこの車重を引っ張るには
十分なパワーであったことは
間違いありません。
羊の皮を被った狼
そんな1台ですね。
最後のFR
当時はまだエンジンレイアウトが
FRでした。
カローラもこの時代までは
FRでその後FFへとレイアウトを
変更していってしまいましたので、
このころのカローラは
結構希少です。
実は同じ車体でこのツインカムを
積んだものと、
K型エンジンを積んだもの
A型エンジンを積んだものなど
同じ車体でエンジンが多岐に
渡っているのもこのカローラの
面白いところですね。
このあとの86に使われている
エンジンはこのA型エンジンに
ツインカムヘッドをのせて
チューンナップしたもの
なんです。
そういう意味ではAE86の
ベースになっているクルマとも
言えますので、
流用パーツも結構ありそう
ですね。
実際にはミッションも
TE71のものを流用して
AE86が作られています。
4代目カローラはラインナップが
多く、2ドア、3ドア、4ドア、
5ドアとラインナップが
非常に多く、2ドアのカローラ
GTも存在していました。
なので純粋に71系カローラGT
は2ドアと4ドアがあります。
そしてツインカム搭載の3ドアは
レビン・トレノだったりします。
今回カローラだけをピック
アップしていますが、
スプリンターも同様に
同じグレードが存在していました。
そのような意味では
時代は元気がないと言えますが、
少しずつがんばって元気を
取り戻しつつあった
1979年だったのかも
知れません。
このころのトヨタ車は
80年代半ばにモデルチェンジ
するまでのほんの少しの間を
つないだ感じの狭間のクルマ
だったんですね。
それでもカローラGTとしては
最後のFRでツインカムを搭載
した車種となったわけです。
今探すといくらなの?
さすがに40年前の大衆車
しかも超レアなグレードなので、
今現在は中古車市場にはない
ようです。
同じ価格で1つ上の車種を
購入できる、しかもカローラ
にそんなにお金かけない人が
多かったんでしょうね。。
激レアな羊の皮を被った狼
な車両ですね。
本日は時代の狭間の
羊の皮を被った狼な
クルマのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!