満を持して復活!
日産901運動
日産は1980年代に901運動というインナーキャンペーンを行っていました。それは、1990年には技術で世界一になるという意志の表れで、その開発の中核にあったのがスカイラインR32GT-Rでした。
中でもR32GT-RはケンメリGT-Rから16年ぶりの復活でR31のGTS-Rとは意味も訳も違っていました。そんな901運動を経て、1989年にR32スカイラインGT-Rは発売されます。
それまでのプラットフォームを捨て新たに生まれ変わった1台だったのです。それはエンジンも足回りも同様で、当時つぎ込める技術を結集した、というのが正しい言い方なのだと思います。
エンジンはRB26を搭載していますが、このエンジンはGT-R用に一から設計されたエンジンで、RB20とは互換性がほとんどないくらいにカスタマイズされたエンジンなのです。
当時の日本の出力自主規制があったため相当デフォルメしたエンジンに仕上がっていて280psは当時最高出力でしたが、軽いチューニングで500psはすぐに出ると言われるほどポテンシャルが高いエンジンだったんです。
そんな16年ぶりのGT-RはDOHC
セラミックツインターボ、アテーサフルタイム4WD、HICAS、など書き出せばきりがないくらいのものが詰まったものでした。
こんなエンジンだったので、当然モータースポーツでも圧倒的に強く、1990年日本ツーリングカー選手権のグループAでは参加から1993年のグループAが廃止になるまで無敗で、1993年の選手権では7台ものGT-Rが参戦し事実上ワンメイクレースと化したほどだったのです。
ラリーにも参戦したようですが、さすがにラリー用に作られてはいないので、実績は残せなかったそうです。もう30年もたっているので安価に変えると思いきや。。ほんの6・7年くらい前にどの程度で購入できるか調べたことがあるのですが、その当時は選ばなければ100万円以下の車両も中にはありました。
今一体いくらなのでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2058827267/index.html?TRCD=200002
もはやGT-Rというブランドなのでしょうね。。手が出ませんね。。海外でもその価値が認められた結果でもあるのだと思いますが。そういう意味では日本車が海外の高級車と同様にクラシックになっても価値が高いのはうれしいことではありますが、もはや、一生乗れないんじゃね。。という価格になってしまったのは少々悲しいことです。
このクルマは89年から93年までに約30万台売っているので、GT-Rでない車両にエンジンを載せ替えても面白いのかもしれません例えばRB25をフルチューンしても面白いクルマができるのかも知れませんね。
トミーカイラでも発売していましたが、RB30Eのシリンダーブロックを使いヘッドをRB26、もしくはRB25や無ければRB20のものでエンジンをつくったり、ボディーは2ドアだけでなく、4ドアのGT-Sのものに載せ替えるなど、
レストモッドのようにカスタマイズしながら、直しながら作っていく楽しみ方が、できるかもしれません。かれこれ30年前のクルマにそんなチューンナップをすることが良いかどうかは別として、最近、超クラシックのハコスカにRB26エンジンスワップなどしたりする人もいらっしゃるようなので、
オリジナルにこだわりがなければ、そんなクルマの選択肢もあろうかと。。
700万円はかからずに、そこそこおもしろいクルマを作ることができそうではありませんか。。?4ドアに3000CCのツインカムターボやNAでも面白いかもしれません。いまなら、まだ選択肢があるのかもしれませんね。
本日はバブルの象徴日産スカイラインGT-Rのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありとうございました!