2003年から2013年
最後のロータリーエンジン
マツダのロータリーエンジンは1967年に初めて量産品として開発に成功して以後約50年間、量産を続けられたエンジンです。
そんなロータリーエンジンを最後に搭載したのは2003年に発売されたRX-8でした。
この車はRX-7の後継車種ですが少しコンセプトが変わり、それまでのワンマイルシートと言われる狭いシートを大人4人が乗れるように開発するように北米から依頼があり、それを解決するべく考えられたのがフリースタイルドアの観音開きドアでした。
従来4ドアにするとどうしても車重が重くなるデメリットがありましたが、ドア面積を半分にすることにより、1枚ドアよりも広い面積でドアを開閉することに成功した珍しいスタイルです。
フロントドアを開けて内部のレバーを
引かないとならず、フロントドアを閉めた状態では観音開きドアは取っ手がないため開くことはできません。
しかしながら、このスタイルにすることにより大人4人が乗れる快適な空間を確保することができるようになりました。
エンジンは13Bロータリーですが、
従来のものにチューンナップを施し4ポート、6ポートの2種類がありました。
ターボを廃止したことでNAのダイレクトなフィーリングを得られるようになり、吸気6ポートエンジンではNA250psの出力を得ることに成功したモデルとなります。
RX-7から踏襲のフロントミッドシップにより前後50:50の重量配分は変わりなく、それを実現するためにプロペラシャフトに金属とカーボンファイバー素材を使うなどして軽量化に成功しました。
それはRX-7よりもヨーモーメントを抑えることに成功し走行安全性も前車種よりも上がりました。
軽量化のためにスペアタイヤは搭載されずパンク修理キットが内蔵されていそうです。
08年にマイナーチェンジが施行され吸気4ポートが廃止され吸気6ポートへと全グレードが改良され、シングルオイルクーラーからRSグレードはツインオイルクーラーを搭載することにより熱だダレを解消しより走行性能を上げることに成功しました。
マイナーチェンジ前の250psから235psへと出力は下がりましたが、熱対策と安全性があがり、チェンジ前より乗りやすいクルマへと若干ですが、変貌を遂げました。
03年から13年まで約10年間製造されましたが、13年をもって製造中止となり実質ロータリーエンジン搭載車は生産終了となりました。
次世代のロータリエンジン搭載車が期待
されるところですが、世相や採算などの
問題をクリアしないとなかなか発売に
至らないのが実情のようです。
最後のロータリーエンジン搭載車の
RX-8は今一体いくらくらいするので
しょうか。。?
ロータリーエンジンは耐久性が高くないこともあり、マイナーチェンジ後のモデルの方がエンジン修復という意味のリスクが少ないため、2008年以降の価格がいくらするのか調べてみました。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU0750757967/index.html?TRCD=200002
そこそこ走行距離がかさんでいるものは比較的リーズナブルです。今後を考えると少し割高ですが、走行距離の少ないものをチョイスした方が無難なのかも知れません。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1919824350/index.html?TRCD=200002
この程度でしょうか。。?
まぁそこそこの走行距離でそこそこの金額です。探せばもう少し走行距離は少ないものがありますが、総じて200万円前後で比較的新しい最終ロータリー車に乗ることは可能です。
しばらくロータリー搭載車は市販されないことでしょうから、最終の市販ロータリーの程度が良いものを今のうちに購入するのはアリなのかもしれません。
本日は市販車最後のロータリーエンジン搭載車RX-8のお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。