1973年
1960年代に始まった日本のモータリゼーションは多くの企業を巻き込み日本全体で小型乗用車の普及を促すことになっていました。
企業はさまざまなクルマを開発し、レースシーンでは活躍できた内容を市販車にフィードバックするなど、クルマを取り巻く環境から変わって行きました。
1970年代に入ってもその勢いはそのままむしろ加速するかのような開発や発展がありました。
しかしながら、中東戦争によるオイルショック、続いて排ガス規制など、大袈裟ですが壊滅的なダメージを負うことになってしまいました。
それは90年代まで回復することがなく、相当長い間日本の自動車業界には暗い影が付きまとうようなそんな時代が長く続きました。
そんな中でも企業はどうにか生き残れるように開発を続け、70年代から80年代へ、そして本当の意味で復活する90年代へと未来に向けた開発を続けていました。
本日は三菱のギャランGTO GSRに焦点を
当ててみたいと思います。
ギャランといえばGTOですが、GTOの意味というのはGran Turismo Omologato
(イタリア語でGTレース用ホモロゲーションモデル)
ギャランGTOというと、この時代はMRが有名です。元々直列4気筒4G32と言われるSOHCのサターンエンジンを搭載していましたが、シリンダーヘッドをDOHCに積み替えたものを搭載したのが、GTO MRでした。
1973年9月にマイナーチェンジが行われそれまでの4G32から4G52エンジン(アストロンエンジン)へと移行され、それまでの1600CCより400CCアップした2000CC125psへと変化していきました。
この時期はちょうど排ガス規制の頃とちょうどかぶるのですが、その影響もあってかDOHCヘッドにはせず、SOHCのままボアアップしたエンジンを搭載したのですね。。(本位は定かではありませんが。。)
この排気量でDOHCエンジンだったら
150ps程度は出たのではなか。。?
なんて考えてしまいますね。。
これだけでも1t弱の車体なので、125psでも十分楽しめるのだと思われますが、かりにDOHC150psだったら、後世に残る名車だったに違いありません。
それでも当時の125psはそこそこのパワーでキャブレター搭載車なら、なおさら面白い車だったのでしょう。
エクステリアもオーバーフェンダーが
ついていて何かやる気を感じさせます。
エクステリアだけではなく、エンジンも
十分スポーティーなのですが、特にエクステリアはやる気がありますね。
1977年のフルモデルチェンジで
ギャランラムダへと変わり、スタイリッシュになってしまいましたが、GS-Rのスパルタンさはスポイルされてしまいました。
排ガス規制もあり牙の抜かれたクルマが多くなった時代ですが、73年までの規制前のクルマなので希少ですね。
生産中止からすでに42年も経過したクルマですが、今一体いくらくらいするのでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU8394052727/index.html?TRCD=200002
まぁそうですよね。奇跡的の生存している車体なのでしょう。三菱の旧車はあるだけで希少価値が高いと思います。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU0088471419/index.html?TRCD=200002
マイナーチェンジ前の1700CCエンジン搭載車でこの価格です。見た目が強面でカッコいいです。
いかがでしょうか。
本日は黎明期三菱のライトウェイトスポーツカーギャランGTO GS-Rのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます!