人馬一体にしてオープンエア
1990年代は国産車の黄金期と呼ばれていて、何をしてもよい時代というか
奇抜なスタイルも新しいものとして受け入れる寛容な世の中でした。
各メーカーは開発費を余すことなく使い、新しいエンジンや新しい足回り
補器類などの仕組みを開発し、更にはプラットフォームまで新規開発していました。
1990年から1993年までの3年間は特に、日本の景気がバブル景気となりクルマも高ければ高いほど売れる時代で、何故か500万円以上のクルマが飛ぶように売れた時代でした。
ハイソかーと言われるジャンルのクルマは特に、出せば次々と大ヒットしていきました。
大衆車も遊び心満載な車が多く、日産はマーチのボディーシェルを使ってパイクカーを開発し、スバルは軽自動車に直列4気筒のエンジンを搭載したモデルを発売したり、
各社様々面白い車を世の中に投入していきました。
トヨタも面白い車を開発し、今では発売しないであろうクルマを結構開発し、販売していました。
本日はそんなバブル真っ盛りに開発された、スターレットキャンバストップについてお話したいと思います。
ベースとなったのはEP82スターレットで、FFながらエンジン出力は4EFのハイメカDOHC
NAにして100psとそこそこの出力でした。直4の16バルブでこのクラスのクルマにしては立派なエンジンを搭載している方だと思われます。
当時リッターカーやその近辺の車種にはターボやスーパーチャージャーが搭載されていて、
それなりには早かったものの、人馬一体を体感できる車は少なく、しかもオープンエアまで楽しめる1台は今後も出てこないであろう車種だったのです。
90年代初期だから許された贅沢というか、奇抜な発想?というか。
800kgの車重で100psの出力は使いこなしきれる丁度良い出力だったりします。
街中で乗るにしても取り回ししやすく、アクセルは踏めば踏んだだけ加速する気持ちの良いエンジンでした。
オープンエアを楽しみながら人馬一体も実現できた最期の車種だったのかもしれませんね。。
この車だったら、春先の峠道を走ってみたいな。。なんて思わせるクルマです。
台数限定ではありませんが、特殊というかあまり販売台数が伸びなかったためか、
当時もあまり見かけなかったように思えます。
そんなスターレットキャンバストップは今一体中古車市場にあるのでしょうか。。?
やはり中古車市場にも発見できませんでした。。
この車種はあったら、『即買い』な激レア車ですね。。
しかも実用的で荷物もリアラゲッジスペースに積めるし、買い物にも使え、
オープンエアも楽しめ出力もそこそこあって、人馬一体を味わえる。
1台で3役も使いこなせる車は他にはないのではないでしょうか。。?
バブルのいい時代のクルマですね。。
当時キャンバストップのクルマは結構あって、マツダのキャロルやフェスティバ
レアなところでカペラにもキャンバストップが存在していたんです。
今ではすっかり見かけなくなりましたね。。
本日はバブル真っ盛りに発売されたスターレットキャンバストップのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。