王道旧車
1960年代に日本のモータリゼーションは幕を開けました。今までは乗用車というと富裕層向けで、一般市民が乗れるような価格のクルマはほとんど存在しない時代だったんです。
戦後十数年たち国の政策で一般庶民にも購入できる安価で、丈夫なクルマを作るように自動車メーカー各社は依頼され?研究を重ね安価で丈夫なしかもそこそこパワーのあるクルマを発売していきました。
国内はもとより海外に視野を広げ特に北米マーケットを重要視していたのは日産でした。日産は北米向けに新たな車種の開発を行っていったのでした。ジャガーEタイプのようなそんなファーストバックスタイルのクルマを国産で作るプロジェクトから誕生したのがフェアレディーZでした。
確かにジャガーEタイプの面影が残る感じのクルマですね。今だったらジャガーからクレームが入るのではないかと思うほどフォルムが似ている感じです。
当時は画期的なクルマで、エンジンも直列6気筒エンジンは国産車ではあまりなく、プリンスグロリアのG7エンジンを改良して作り上げたL型2000CCのエンジンを搭載したのでした。
L型エンジンは鉄の鋳造製のエンジンでターンフローと言って吸気と排気が同じ側についているエンジンでした。同じシリンダーブロックを使いながら排気量を分けることが可能なエンジンでさまざまな排気量のエンジンが存在ました。
基本となる2000CCは最終的に130psの出力となり、1tそこそこのボディには十分な出力と言えそうですね。
キャブのエンジンは、音もよく今の車にはない物が多く備わっています。足回りも当時は珍しく4輪独立懸架を採用していました。エンジンの耐久性と足回り、そしてボディーはものコックボディーを採用し車重も軽く、クルマの性能はジャガーEタイプやポルシェ911に肉薄するほどの性能を発揮していたのです。
価格もアメ車より全然安価で性能が良いことからZカーなどと言われ非常に高い人気を誇っていたクルマでもありました。ロングノーズショートデッキスタイルの国産量産車としては初のクルマです。
内装も黒を基調としており、メーターも連続で並びスポーティさを演出しています。国産スポーツカーの分野では先駆け的な存在で2000CCを中心に2400CCの240ZやGノーズという通常のものよりも若干長い車種もありました。
中でも人期はレアなのが、S20ツインカムエンジンを搭載した423と呼ばれるグレードです。4バルブ・3キャブレター・2カムのエンジンで当時日本のエンジンとしては最高峰のエンジンだったのです。
アメリカ市場では低回転からトルクのあるL型エンジンは元々のアメ車と同様にトルク重視型だったためすぐに受け入れられ、価格も安価であったことから大ヒットしたクルマです。販売から9年で全世界で55万台日本で8万台もの台数が登録されたようです。
この数字って凄い数字で、6年間で30万台売ったS13シルビアと同様で更に長い期間販売し続けられたということなんです。
かれこれ50年前のクルマですが今見てもとてもカッコよく、一度は乗ってみたい車のひとつであります。
そんな初代フェアレディーZはいったい今いくらするのでしょうか?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU2206480293/index.html?TRCD=200002
クラシックの王道をいくクルマですね。そんな価格になるなんて。。10年くらい前ならもっと
手が届く程度の価格だったのに。。
この頃の国産スポーツはエクステリアもエンジンも一番イケていた時代のクルマで、数量も少なくなっていて希少価値がさらに上がり、ほしいと思う人も多いためこんな価格なんでしょうね。。
それにしても、もう手が出ない価格です。どんな人が購入できるんだろう。。本日は国産クラシックカーの王道
日産初代フェアレディーZのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!