1998年WRC3連覇記念
1993年以降国産車のあり方が大きく変化し、それまでのスポーツモデルは排除される方向へと大きく流れが変わりました。
それはバブル崩壊というそれまでの購買に対しての価値観が勘違いだったと分かった日本人たちの購入手法が大きく変わったことに関連しています。
1985年から1993年までの約8年間は、バブル景気に背中を押された感じの何でも高いものが売れる好景気でした。
景気とクルマの販売台数は比例しています。
良いものが売れるのではなく『高価なものは良いものだ』という認識が、世の中のムードでした。
それは未来永劫続くのではないかという、錯覚さえ抱かせるものでした。
しかし一転バブルが崩壊すると、それまでの価値観は180度変わり、節約、省エネが主流となり、自動車産業でいえばスポーツカーやハイソかーのカテゴリーは必要がないという風潮までできるくらいの変わりようでした。
本日はスバルインプレッサの限定モデルについて御話したいと思います。
スバルは1993年にレガシーと同じエンジンを搭載した、インプレッサを販売しました。
バブル崩壊前に開発していた車なんでしょうね。。
崩壊と同時化崩壊後に発売に踏み切ったのですから、それなりに思い入れや覚悟が合ったものだと思われます。
時代は変わってモータースポーツなどには積極的にならない感じの各社でしたが、スバルのラリーに取り組む熱量は半端ではなかったようです。
本日はバブル崩壊後に発売したインプレッサのホモロゲーションモデルインプレッサ22BSTIバージョンについてお話したいと思います。
正式名称は「IMPREZA 22B-STI VERSION」。
発売された時期は1998年3月、WRCのWRカー・カテゴリー3連覇を達成した“Impreza World Rally Car 97”のイメージを再現したレプリカモデルで、ベース車両は「WRX typeR STi VersionⅣ」で販売台数はわずか400台で販売価格は500万円にも関わらずわずか2日で完売したんです。
伝説の名車で今でも有名です。
ベースはCG8インプレッサをベースにしています。
エンジンはEJ20を200CCだけボアアップしたもので、出力は280psと元のものと変わらない出力でしたが、本来苦手な中低速領域のトルクが改善されていたようです。
エクステリアはオーバーフェンダーを装着していますが、つくり方にこだわりがありました。
ポンつけではなくリアクオーターの溶接を一度本体から切り離し、その後板金したブリスターパネルを溶接し直すという、市販車では作らないやり方で製作されたとのことで、手作りに近い形で消費者に届ける拘りがあったようです。
ミッションや各所こだわりのチューンナップがされているようで、500万円の販売価格でしたが、チューンナップに500万円かかっていたようでほぼ儲けはナシだったようです。
3連覇記念をスバリストと共有したかったのでしょうか。。すごい心意気ですね。。
400台限定なので今では手に入れるのが困難なようです。1000万円以上の高値で取引されているようです。98年発売だと22年前のクルマですね。
今発見できて購入することができれば3年後にアメリカの25年縛りがなくなるので、値段が跳ね上がること間違いないでしょうね。。
恐らく相当マニアの方がオーナーでしょうから、売りに出ることが無いと思われ、もし、売りに出ている車両があったら、『即買い』です。
そのうちに1500万円位になる可能性もありますね。。
価格ばかりではなくその車両の希少価値に惚れて購入した人が多いのでしょうけれど。。
いまだったら購入するって人も多いのではないでしょうか?
本日はスバルインプレッサ22BSTIのお話でした。
本日も最後までおよみいただき
ありがとうございます。