国産車ロングセラー
約37年間
日本のモータリゼーションが幕を開けて
から、排ガス規制を幾度か経ても尚ブランドがなくならず存続していた車種。それはまるでシーラカンスのような、それこそ原始的な設計を37年もの間変えずに販売され続けたクルマがあるんです。
本日は日産にサニートラックについて
お話したいと思います。
ほぼ日本のモータリゼーションの幕開けと同時の1971年に日産サニーB110は
発売されました。
このころの国産車は破竹の勢いで高度経済成長を背景に新しいものを開発する気運が高くなっており、各社勢いのついていた時代でした。
通称サニトラは1971年に日産サニー
B110をベースに生産されたトラックです。
基本構造はすべてサニーB110と同じで
エンジンはA型エンジンを搭載しており、
当初は1200CCのOHV形式の基本設計は1966年のもので相当古い形式の
エンジンでした。
出力は52psと当初としては、普通の出力でしたが、このエンジンはチューンナップすると175psまで出力をアップしても壊れない比較的丈夫なエンジンでした。
古くから多くのプライベーターから愛されるエンジンで、いじったらいじった分だけ速くなるエンジンで、つくりはOHVで簡単、チューンナップもし易いとあって人気がありました。
B110サニーがモデルチェンジした後も
サニートラックは引き続き販売され、1971年から2008年までの37年間もの間販売を続けた国産車です。他に類を見ないロングセラーな車種だと思われます。
商用車両なので荷物を載せて走る目的の車種ですが、B110が無くなった後はチューニングベース車両として多くのプライベートチューナーから支持を受けた名車です。
ボディー形状は2種類アリ、通常のもの(ショート)とロングがあり、チューンナップベースとしてはショートサイズが
ホイールベースも短く、ドリフトし易かったため好まれたようです。
今にして思えば何の変哲もないタダの
トラックですが、エンジン形式と車重
そしてチューンナップエンジンとしての
素養がよかったため、長きに渡り存続
し続けた名車です。
内装もほぼ37年間変わらずで、エクステリアは2回程度マイナーチェンジしています。
何度かの排ガス規制とNOX法をクリアし
存続したこの車種は2008年まで生産
されていたため、ボディーパーツやエンジン、補器類など必要なパーツもまだ結構そろうため、マニアの間では比較的高価で取引されています。
そんなサニートラックは今一体いくらするのでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1593181423/index.html?TRCD=200002
この走行距離でこの価格ならアリですね。。後部座席がないので、2シーターで使い勝手はあまり良くありませんが、チューンナップベースとしてはアリですね。
そして、今ならまだ程度がよい車両も探せばまだあるので、良いものを購入してモディファイしながら維持するのも面白いかもしれません。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2224174971/index.html?TRCD=200002
ロングボディーも程度がよさそうな物がまだ手に入りそうです。
本日は走るシーラカンス日産サニートラックのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます!