オーバーヘッドバルブ
自動車のエンジンのルーツは飛行機
の技術だということは先日お伝えしましたが、
エンジン形式もいろいろあり、
飛行機技術に一番近いエンジン形式が
OHV(オーバーヘッドバルブ)
型のエンジンです。
このエンジンは自動車黎明期に作られて
いたエンジンで、
プッシュロッドと呼ばれる
長い棒を介してロッカーアームを押し上げ、
バルブの開閉を行うエンジンなんです。
わかりにくいので図で説明します。
クランク、シリンダー、バルブ、プッシュロッド
のパーツがエンジンの中で動きます。
バルブよりも下にカムがあり、
ヘッドよりもバルブの方が上に位置する
エンジンなんです。
音が特徴的で『ドロドロドロ』っていうか、
なんていうか、そんな独特の音を奏でます。
このエンジンはカムがエンジンの中間くらいに
位置するので、エンジン自体が平べったく
搭載したときに高さを低くすることが可能
なんです。
そのため、重心が低く保てるので
走行が安定しやすいというメリットがあります。
化石
しかし、OHCエンジンが登場し
次第に姿を消していってしますのです。
1980年から90年ごろにかけて
登場したDOHCやDOHCターボが
徐々に主流になって行きました。
今では国産車のほとんどがOHC
もしくはDOHCに代わってしまいました。
割と大衆車でもDOHCだったりします。
エンジン製作の効率の問題で、
そうやった方が安価に早く作れるのかも
しれませんね。
現役
アメリカではまだOHVエンジンが
現役で様々なカスタマイズが加え
られ、源氏進行形で進化しています。
コルベットに搭載されているエンジンは
OHVでトルク重視の低回転型。
それを補うために排気量を大きくしています。
6.2リットルエンジンです。
音も相当良い音なんでしょうけれど。。
アメリカ人はOHVの音とかトルク型のエンジン
がお好みなようですね。
80年代トヨタではスターレットなどの
K型エンジンがOHVですね。
決して早くはないけれど
乗っていて人馬一体的な
フィーリングを楽しめる
エンジンなんだと思います。
1966年から2008年まで
42年間も製造されていた
超超ロングセラーエンジンです。
サニーから始まり、
最後はサニートラックで終わる
みたいな。
一度乗ってみたいOHVエンジンですね。
最近はOHC・DOHC
OHCはエンジンの回転数が
高回転型でさらにDOHCになると
より顕著に現れます。
それぞれ特徴があり、
新しいとか古いとかではなく、
料理のメニューや味付けと
似たようなもので、
おいしいものには変わりないけれど、
好みがわかれるみたいなもの
なんだと思います。
OHVが進化していて
アメリカでは今でも新型車に
最新のOHV開発エンジンが搭載
されているなんて、
結構驚きでした。
最新のOHVはわかりませんが、
昔のOHVは整備しやすく、
プライベートでいじるにしても
構造が簡単で分かり
やすかったんだと思います。
なにせスターレットや
サニーのプライベートチューナーが
わんさかいましたから。
変な話昔はそれこそ15万円程度で
ボロいサニー買ってきて、
エンジンいじって遊ぶなんてことが
できたんですから恵まれてますよね。
旧車はいいですね。
エンジンルームがスッカスカ
ですから、取っつきやすいですね。
少し慣れたら自分で調整とか
チューンナップとかいろいろできる気がする。
そんなプライベーターを
やる気にさせるエンジンルームですよね。
コンピュータ制御でもないし。
とりとめもない話を
最後までお読みいただき
ありがとうございました。