トラディショナルスポーツ
自動車メーカーにはそれぞれスポーツカーと
呼ばれる車種が存在した時代があって、
特に1980年代から1990年代初頭にかけて、
日本の経済がバブル景気を迎えたこともあり
各メーカーは開発を積極的に行っていました。
いろいろな面白いクルマや突飛なクルマなど、
ピンからキリまで様々に開発されていました。
そんなバブル経済も1992年を境に弾けて
しまい急速に経済は冷え込んでいきました。
当然それまでのように新車が開発される
わけでもなく、下手すると10年以上開発が
滞りマイナーチェンジで凌ぎ続ける車種も
あったくらいです。
その頃は各社1車種程度はスポーツセダンや
クーペなどがありましたが、バブル崩壊を
境にスピードよりもとにかく無駄を排除した、
省エネ路線に各社シフトしていきました。
そんな時代に
そんな時でも常に既定路線を守りながら新車を
発表していたクルマも中にはあったんです。
日産で言うと小型で比較的ライトウェイトカー
S15『シルビア』です。
バブル崩壊後1993年から6年間S14シルビアが
奮闘しますが、1999年についにモデルチェンジ
して新発売されます。
この時代にスポーツクーペもないのですが。。
よく発売に踏み切ったものだと感心
させられます。
世の中ではハイブリットカーなどが発売し、
省エネ路線にシフトされている中、
真逆のコンセプトでハイパワー
スポーツカーなんて。。
当時すでに若者のクルマ離れは進んでいて、
そのような車種は瀕死の重傷のごとく、
一部の走り屋にしか売れるわけもなく。。
よく生き残った
通常クルマって4年とか6年とか
長いと10年とかマイナーチェンジを
繰り返して進化していくものですが、
このシルビアは不運なことにたった3年で
姿を消すことになってしまいました。
基本のスペックはSR20のNA165ps
ターボ仕様で250psもの出力を発生し
車重も1250kg
何よりも先代のS14よりも車幅を抑え
5ナンバー枠に戻したことが画期的でした。
小型ライトウェイトスポーツカーとして
デビューしたのですが。。
時代が時代ならバカ売れしたクルマに
間違いありませんが。。
時はすでにバブルも弾けてから7年
以上も経っていましたので、
先の見えない今後を抱えた若者が、
お金のかかる免許すら取らず、
ましてやスポーツクーペなどを新車で
買うお金もなく。。
免許を取らなければクルマも買わない
という、超悪循環の中よくぞ新車発表
したものだと思います。
本来ならS14の時点でブランドの消滅が
あってもおかしくありませんでした。
そんな世相だったんです。
今でもこのタイプのクルマが復活しないのは、
需要が途絶えてしまっているからなんです。
とは言え昔のクルマ好きにはたまらない
スペックで、2000CC250ps
ちょうど手頃な大きさ。
小型スポーツカーがないと言われる
今、買うならこのクルマだと思います。
今いくらするの?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1880853494/index.html?TRCD=200002
走行距離は結構行っちゃってますが。。
これからアメリカの25ルールに
入ってくる車種なので、一層値段が
上がること間違いありません。。
この価格なら今購入して軽いレストアしながら
乗るのは面白いかもしれませんね。
走行距離が少ないものは
結構上がってますね。。
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1918423552/index.html?TRCD=200002
17年前のクルマですが今ではないスペックと
今ではないジャンルのクルマです。
これからも今の状況を見る限り新車で
発売することはなさそうですね。。
仮にあったとしても。。
いろいろな安全基準満たしたり排ガスに対応
したり、新しいスープラのように桁が
変わってしまう。。
なんて可能性だってあります。
最後のスポーツクーペとして程度が良いものを
購入して楽しみながら乗る。
価格は今多少高くても、さらに上がることを
考慮すると、今の価格がかえって安上がり
なのかもしれません。。
いかがですか?
本日は平成最後の小型スポーツクーペ
日産S15シルビアのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!