70年代をひきずった
排ガス規制など逆風が吹きまくった時代で、
1980年代に入っても初頭においては
その影響を多分に受けていました。
三菱は70年代の排ガス規制から脱却るするために
エンジンをいくつか開発しそれを既存の
プラットフォームに搭載して新しいクルマとして
作り出していました。
プラットフォームはギャランΣのものを使用し、
エンジンはシリウス80と言われた(80年代に
通用するエンジンという意味の)G63Bを搭載した
ハッチバックの3ドアクーペモデル『スタリオン』
を発売しました。
余談ですが。。
もともとこのクルマはランサーセレステの後継車種
だったんです。確かにハッチバックスタイルは
セレステと同様ですね。
当時ターボと言えば三菱でタービン自体も
三菱のものが多く使われていたのも事実ですが。。
この頃の日本車は70年代を色濃く引きずっていて、
排ガス規制の影響により、非力でどうにもならない
エンジンに何でもかんでもターボをボルトオン
していました。
そのためいいか悪いかは別としてターボラグのある、
特徴的なドッカンターボ車が各メーカーから1台は
発売されていた時代だったんです。
このG63BもNAでは非力なため無理やり
ターボを搭載して170psを発生させ
トルクも26kg・mの当時では結構な
パワーを絞り出していました。
ドッカンターボはクセがある分乗りこなせると
大変気持ちの良いクルマでもあって、車重も
比較的軽い部類に入るスタリオンも乗りこなせると
面白いクルマでした。
三菱としては、70年代にはないリトラクタブルの
エクステリアが当時の若者には人気があったんです。
そんなスタリオンは何回かのマイナーチェンジにより
1987年にG54Bエンジンを搭載し、
2600CC直4気筒SOHC175ps32kg-mもの
出力へとパワーアップしていきました。
感じのスポーツカーへと変貌を遂げて行きました。
このクルマは後継車種がGTOでエンジンが
V型に変わってしまいますが、エクステリアは
何となくスタリオンを踏襲している気がします。
傑作なのはエンジンで、その後ギャランVR4に
搭載される4G63へと進化していきます。
4G63はG63Bをツインカムにしたもので、
その後ランサーエボリューションのエンジンへと
進化して行きました。
ボディーとエンジンが別の方向で進化していく
クルマって珍しいですよね。。
今見ても斬新なエクステリアはカッコがよく現代の
クルマにはない魅力があるのも事実です。
そんなスタリオンって今いくらなんでしょうか?
面白いもので、たまに見ると奇跡の一台が
あったりしますね。
これはナローボディを探している方なら買いですね。
そこそこ安価で手に入ります。
三菱ということでマイナーなのかも知れませんが。。
格安でバブルの頃の旧車が手に入ります。
この車種は割と穴場というか狙い目ですね。
本日はバブル時代の三菱の小型スポーツカー
スタリオンのお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!