1980年代初頭FR2BOXと言えば
1960年代から始まった日本のモーターリゼーションは1970年代に入っても衰えることなく、それまでよりもさらに庶民に浸透していきました。特にレースシーンで培われたノウハウが市販車にフィードバックされたり、富裕層しか購入できなかった『クルマ』というツーを庶民でも購入できるまでにコスト削減して大いに普及したのでした。
スバル360をはじめパプリカなど排気量やパワーに至っては現代のものとは比べ物にならないほどチープではありましたが、クルマを操るという意味では人がクルマについていけるというか、クルマと人が一体に近い状態を実現できたそんな時代の幕開けでした。
1970年代初頭に普及した自動車は幅広く普及し多くの世帯でクルマが所有できる事態へと変貌を遂げていきました。
しかし、皮肉なもので中東戦争からオイルショック、排ガス規制と次々に自動車業界にとっては難題が降りかかった時代でした。そして元気のあった業界も、クルマ自体も徐々に元気を失い、スポーツグレードが次々と廃止へと追い込まれていきました。
そして1980年代に入っても70年代の暗い時代は引きずられまだ、なお70年代を払拭しきれないそんな80年代初頭でした。70年代や80年代初頭のクルマは今のクルマとは比べ物にならないくらいシンプルで、エンジンルームには手をいれられる隙間が多く存在していました。エンジンもシンプルなものが多く、あってDOHCエンジン、多くはOHVやSOHCのものが主流だったんです。
しかし、このOHVやSOHCのエンジンは単純であるが故に手を加えると加えた分レスポンスや速度に反映されていく、ある意味かわいがり外のある機械だったんです。
今でも欲しいと思うクルマ
1978年にパプリカスターレットから
このクルマはK型エンジンつまり、OHVエンジンを搭載していましたが、車重が730kgに72psと非力ながら実際走ってみると、思いのとおり操れる人馬一体のクルマを実現していたのです。純正のキャブレターをソレックスに変更したり、マフラーを変える70年代のチューニング手法で十分早くなる単純と言えば単純な簡単に早くできるクルマでもありました。
そんな性格のクルマでしたので走り屋や峠で走る若者たちにも人気のあったクルマでした。1978年から80年までライトが丸い初期型、80年から81年までが四角ライトの中期型、フロントが
四角っぽいのにリアは丸っこい不思議な形のクルマになりました。
1981年にマイナーチェンジを施され、フロント周りとリアの周り
のテールランプやリアゲートが大幅に変更となりました。クリック
そして残念なことにキャブレターからインジェクションへと補機類が変更となり、より80年代のクルマと変化していきました。元々はファミリーユースをターゲットにしたクルマでありましたが、走りを楽しむ若者や峠を走る若者に絶大なる人気を博した車種です。エンジンは4K1300CCですがボアアップやAE86のエンジン4AG
OHVのエンジンは今となっては新車で発売はしておらず、単純にして自分でいじるにはもってこいの趣味で始めるメカニック入門車的なクルマだったように思います。パワーもそこそこで公道で乗りこなせる最低限の装備といじり易いエンジンでワンメークレースなども行われていました。キャブレターのクルマに乗りたいな。。なんて最近よく思うのですが。。
もはやクラシックカーの部類で結構タマ数も減って希少価値があがり、安くは手に入らなくなってしまいました。程度が良いとかなり高価で取引されているようです。そんなKP61はいったい今いくらなんでしょうか。。?
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU2120209621/index.html?TRCD=200002
中期型はもはや、ありませんね。。最終型がこの価格。。初期型はもはや、クラシックカーの仲間ですね。
https://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/19/700084041530190729002.html
この車種自体がクラシックカーですね。あの頃乗っておけばよかったな。。なんて思う1台となってしまいました。
本日は80年代初頭、まだバブル始まる前の自分でいじれる70年代のメカ搭載買い物から峠まで乗りこなせるトヨタスターレットKP61のお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!