70年代とは違う感じ
1980年代に入るとクルマの作り方やプラットフォームが次々と新しくなりました。
70年代までのつくりを捨てて新しく生まれ変わるように次々と新しいモデルが各社から販売されるようになりました。
そんな1983年にトヨタはカローラをフルモデルチェンジします。それまでのFRからFFレイアウトに変更したモデルを中心にほんの一部分のモデルだけFRを踏襲しました。
カローラレビンとスプリンタートレノAE86と言われる車種だけはFRレイアウトを80年代に入っても踏襲したカローラ・スプリンターの
最後のモデルでした。
エンジンは3A型エンジンのボアを77.5mm→81mmへボアアップした1600CCのシリンダーに4バルブのツインカムヘッドを搭載した最新型のエンジンでトヨタ独自開発のエンジンでもありました。
そんなAE86ですが、グレードが一番低いランク?にAE85という見た目は同じでエンジンが違うそんなクルマがあったのをご存知でしょうか。。?
本日は日陰?のAE85に焦点を当ててみたいと思います。
元々85に搭載されているエンジンは先代のTE71カローラに搭載されていた3A-Uエンジンと言い、SOHC1500CCのごく普通の何の変哲もないエンジンでした。
4AGが130psの出力だったのに対し、83psと約50psも出力が劣るエンジンでした。
そんな85は何故カタログにあったのか。。
それは86の廉価バージョンという立ち位置で見た目は一緒で価格は安価という見栄っ張りだが、金銭的には厳しいけど、レビンやトレノに乗りたい!
人向けのバージョンだった記憶があります。
現に名前はレビンSRだったりトレノSR?だったりしました。
ボディーシェルは全く同一の物なので、見た目は全くと言って良いほどわかりませんでした。
よく本物をまねてツートーンにペイントした偽物が走っていたようですが、走っているところを見ても全く見分けは付きませんでした。
一度試乗したことがありますが、確かにパワーは劣りますが、乗り方によってでしょうが。。そんなに遅いとは感じなかった記憶があります。
走り屋ご用達の86なので、中古車市場では程度が良いものが少なく、そんなにスピードもでない85は事故車も少なく、程度が良いクルマが出回っていたのも事実でした。
程度が良く走行距離もすくないレビンやトレノを購入してから、偽物!?85だと気づいてしまう。
そんな笑い話も結構当時は多かったんです。
確かに程度は良いのですが。。オーナーは86を買ったつもりですから、気づいた時にはさぞかしショックだったのは想像できますね。。
よくよく観察するとタコメーターのレッドゾーンがちがっていたり、シートが違っていたり、
違いが結構あるのですが。。マニアでもない限りはわかりにくい違いだったのかも知れませんね。。
そもそもエンジンルームを見れば一目瞭然で分かるのですが。。
程度が良い車両が多いということを近年は逆手に取り、ベース車両として購入してエンジンを積み替えたりして、86として使う人が増えたようです。
そんな85ですら近年は希少価値が上がってきており、価格自体が85でそんなに!的なことになっているようです。
それはそうですよね。かれこれ36年も前のクルマなので、そんな85も立派なクラシックカーの仲間入りです。
そんな85は一体今いくらくらいするんでしょうか?
探しましたが結構レア車なようで、85は探せませんでした。
もし85が安く手に入るならレストアついでに載せ替えやチューンナップを楽しむのもアリかもしれません。
元々85として購入するので、86と間違えたなんてショックを受けることもありませんね。
古いクルマですがいろいろな楽しみ方がありそうです。
本日はバブルちょっと前の一世風靡したレビントレノの廉価版AE85のお話でした。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!