1990年代の自動車産業の事情
事情は既にお伝え済みですが1980年代中盤から90年代前半にかけて改めて振り返ってみると、開発費がふんだんにあり、各社開発を率先して行っている時代でどこのメーカー も例外はなく、面白いクルマや突拍子のないクルマを発売していました。
そんなバブル真っ盛りの1989年2代目MR2がデビューします。
先代のAW11よりも少し大きくなりセリカやカリーナのプラットフォームとパワーユニットを流用した2000CCの3S-GTE、3S-GEエンジンを搭載しNAとターボの2車種のラインナップで、NAは165psターボは225psの出力を発生させる当時としては比較的力強いスペシャリティーカーだったんです。
発売当初は前輪の接地があまり良くなかったり、オプションにもLSDがラインナップされていないなど、走りに関してのケアが少し薄い感じのするクルマでした。しかし先代の1600CCエンジンカローラのプラットフォームよりは格上げされた感じの、
セリカ、カリーナEDと同様の格付けをされたミッドシップスペシャリティーカーとして息の長い販売がされていたんです。1991年にマイナーチェンジが施され、足回りの強化と出力向上により走りが充実しました。
駆動形式がMRであることからサーキットというより、ジムカーナなどで活躍することが多かったようです。しかし、バブル崩壊に伴い売れ行きが半減したので、受注生産で生産するクルマになってしまったのです。
それでもこのクルマ一部のマニアに受けたのか、数回のマイナーチェンジを受け1999年まで販売が続けられました。トヨタ車としてはZ30ソアラなどほんの数種類しかない10年販売車だったのです。
5ナンバー枠に収まる今では比較的小型なボディとミッドシップ、最終ターボモデルは245psと大きさもパワーも充分です。
一度は乗ってみたい一台です。そんなMR2も発売から早くも30年も経つんですね。
今いくらなの?
バブルの頃から、終わってもなお販売が継続したということは、それなりにクルマの走りも操縦性も魅力的であるクルマに違いありませんね。
もちろん程度により値段のバラ付きはあるものの比較的程度が良い車両が探せば見つかりそうです。すでに値段が上がった感は否めませんが。。これからも緩やかに上がっていくとは間違いないと思います。
ターボ車をお探しの方はこの機会に乗っておいた方が痛みの少ない車両に乗れるかも知れません。年々痛んでいく車両が増えるでしょうから。
本日はバブル時代のミッドシップピュアスポーツ2代目MR2のお話でした。
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